lesson, つぶやき, ピアノ奏法, レッスン(習う), ロシアピアニズム, 音楽

「響き」に革命を起こすロシアピアニズム

51433308_10217415268554865_6179480339962920960_n

大野眞嗣先生の著書をざーっと読み終えました。またじっくり読み返したいと思います。
先生が構築してこられたピアニズムという観点からも大変興味深いし、日頃から先生がブログで綴られていることを基にしているので、改めて深く納得することも多く、先生のお人柄、細やかさ、知識、探究心に敬服するとともに、素晴らしい先生とのご縁があったことに感謝しています。師事している立場としては日頃からの「大野節」と言っていいのか(笑)先生の口調で脳内再生されるようなこともあり、ちょっとほっこりしつつ拝読しました。

私は2017年10月に初めて先生のところへ伺い、その時点でもう継続して通うことは覚悟していたわけですが(笑)、正直、東京までレッスンに通うことになるのでこれから頑張らないとなぁ、と思っていました笑
以前から拝読していたブログ記事の考察力や探究心の高さに敬服しており、私にとっては大先生だし、粗相があってはいけない、と緊張感でいっぱいでしたが、穏やかで人をリラックスさせる雰囲気をお持ちで、ずいぶん安堵したことを覚えています。
絵がお好きなのはブログで知っておりましたが、レッスン室には素晴らしい絵がたくさんかかっていて、前のレッスン生さんを待っている間、緊張から逃避するために首が痛くなるくらい、ずーっと壁の桜の絵を眺めていました笑(←あとから千住博氏の作と聞かされてびっくりした)
それを指摘されたので、絵を見るのが好きで、とお伝えしたらちょっと席を外された後たくさんの絵を運んで見せてくださって、美味しい紅茶を入れてくださり、おかげさまでずいぶん緊張が解けました。
その時確か先生はチェック柄のシャツを着てらしたのだけど、肩のところにうっすら埃がついているのが見えて(笑)もしかしたら私をリラックスさせるためにわざわざ出してきてくださったのかな、と思って先生のお気遣いに感動して、その瞬間、この先生を信頼しよう、と思いました。

FBなんかで書くと、ちょっと気恥ずかしいので、ここでこっそり書いてみました笑

それにしても・・人生を振り返っても師事した先生方、本当に人間的で懐の深い方ばかりで、その点とても恵まれているなぁと感じます。先生方が生き方で示してくださっているように、私も頑張って追いかけようと思います。(といっても先生方は常に探求し続けてらっしゃるので追いつけることは、ない)

先生のブログと、著書です
大野眞嗣 ロシアピアニズムをつぶやく

ベストセラー1位✨
「響き」に革命を起こすロシアピアニズム-色彩あふれる演奏を目指して-大野-眞嗣

lesson, ピアノまわり, ピアノ奏法, ピアノ練習方法, レッスン(教える), レッスン(習う), ロシアピアニズム

あひるメソッド

「あひるメソッド」のご紹介。
あひるを使ってトレーニングする方法(メソッド)です。
きっかけはロシアピアニズムの大野眞嗣先生のところで教えていただいたトレーニングで、それはとても効果的なのですが初心者にはなかなか難しいので、子供さんでも気軽に楽しくトレーニングに取り組んでもらえないかと考案したものです。ピアノを弾く時の手の形をキープできるようになるという思わぬ副産物がありましたのでご紹介します。お子さんにも楽しんで続けてもらえます。

さそく動画↓ (4分ほどなので観ていただけたら嬉しい)

大野先生に教わったことを、身体の使い方のプロであるメンタルトレーナーの花尾律子先生に解析してもらい、具体的にトレーニングが必要な部分を特定し、身体のメンテナンスをしてもらっている整体師の国井真澄先生にどんな動きが効果的か相談し、殻付きクルミを使ったトレーニング法を考えてもらいました。
(クルミを使った手の運動は認知症予防としても知られていますね♪)
クルミよりも子供の手に収まりやすいものを探した結果、あひるのおもちゃがちょうど良く、かわいいので生徒たちも楽しんで取り組んでくれています。
一年間続けてもらったら思った以上の結果となり、ピアノを習いたての頃に苦戦する手の形が改善されたことから、今回ご紹介してみました。普段あまり使わない部分をトレーニングしていきますので、一度にたくさんやると手がだるくなったりします。ご注意ください。
少しずつ、コツコツやることが大切です。

ピアノだけでなく、ヴァイオリンやその他指を使う楽器に対応することから、友人のヴァイオリニストにこのトレーニングってヴァイオリンにはどう?と確認したところ、いいと思う!と言ってくれて、「それ、あひるメソッドでいいやん!」と若干アルコールの入った状態で名付けられました笑

動画は簡略して喋ってますのでちょっとだけ補足。
動画の中で指先を使わないようにと言っていますが、あひるメソッドを続けることで手の筋肉だけでなく、下腕の筋肉も少しずつですが発達します。下の写真のように動かすポイントが違うと、反応する箇所も異なってくるのですが、指先を動かすと腕の外側が反応するの、分かりますか? 逆に手の中心を動かすと、腕の内側が反応します。内側も同時に鍛えていくことで、より支えがしっかりとしてきて、長時間ピアノを弾いていても疲れにくくなります。ちなみに、よく練習しすぎて「腱鞘炎になってしまった・・」という場合この下腕の外側であることが多いです。指先をうまく使わないと時に弊害も起こる、というわかりやすい事例ではないかと思います。

44274935_744910312513595_722422114891595776_n 44213847_744910325846927_6765973178092093440_n

手の形やピアノの上達で苦戦されている先生方、ピアノを習得中のお子さんたち、もちろん大人の方でも楽しんで取り組んでいただけたら嬉しいです。できるだけ楽しく練習に取り組んで、末長くピアノを愛好してくださる方が増えますように✨

あひるメソッド、は大野先生のピアノメソッドで習ったことを基にしていますので先生に了承を得てご紹介してます。このお手軽メソッド(笑)で得られることはピアノを弾く上で助けにはなりますが、あくまでほんの爪の先くらいのものです笑
ピアノを弾くことは全身運動で、日々身体の内面と向き合い、より個々に合った効率的な弾き方を模索していくことが大切ですので、もっと掘り下げてみたい、とご興味のある方は私までお尋ねいただくか、大野ピアノメソッドでのお勉強をお勧めいたします♪

そんな大野先生の最近出された本はこちら
「響き」に革命を起こすロシアピアニズム-色彩あふれる演奏を目指して-大野-眞嗣

つぶやき, ピアノ奏法, レッスン(習う), ロシアピアニズム, 雑記, 音楽

「響き」に革命を起こすロシアピアニズム~色彩あふれる演奏を目指して~

現在師事している大野眞嗣先生の著書が発売されました。先生、おめでとうございます。
先生の長年綴られてきたブログをまとめたものです。
アマゾンで予約して届いて早速拝読しておりますが、今更ながら先生の視野の広さ、知識の深さに感銘を受けながら進めています。
発売開始前からアマゾンでベストセラーとなり、増版も決定したそうです。
読みながら、これは専門家だけでなく、ぜひ音楽を愛好するみなさまに読んでいただきたいな、と感じました。コンサートを聴く視点(?)が変わると思います。

冒頭数ページを読んだところで、ここにあえて付け加えるなら(←なんて恐れ多い!)・・ピアノの蓋は全開であるべき、と記載していただけたら・・と伴奏ピアニストとして感じました。先生のご本はピアノのソロを前提としていて、ソロでは全開が当たり前のことなのでその前提で書かれており記載はありせんが、ピアノは全開の状態で、ピアノの能力を最大限に発揮するのです。
特に声楽の方などで蓋は最小のピンか、半開を望まれる方が今だに多く、やはり声が負ける、など(思い込みの場合が多いと思いますが・・)の危惧もあろうから理解をしたいとは思うのです。
ですが、ピアノの立場ですと、半開と全開では、間を読むことのできる早さが全然変わってきて(体感で1秒くらいに感じる怖)、ソリストとのコンタクトの取りやすさが格段に変わってくるのです。
蓋を開けた状態では、半開に比べてソリストの息づかいというか、気というか・・うまく表現できないのですが、そういった音楽を絡めて進める上で大切な要素を察知する早さが全然変わってくるのです。
アンサンブルですから、これによって音楽の隙間ができにくくなる=演奏の密度が変わってくることはお分かりいただけると思います。
もちろん、先生が書かれている倍音を持っているピアニストであれば、それをフルに活用することができますし、倍音を含んだピアノの音と、倍音を多く含む弦、管、歌とミックスして相乗効果でより良い演奏になることは、ご想像いただけるのでは、と思います。

音量が怖いのであれば、伴奏を主として活動してらっしゃるピアニストであれば、コントロールは確実にしてくれるはずですし、そして、意外と知られていないようですが、ピアノの蓋は反響板になり、そこから出るピアノの音とソリストの音がミックスして客席により届くようになります✨
ですので、ぜひともピアノ蓋を恐れず、利用するつもりで信頼してピアノに委ねてほしいな♪

・・と先生の著書に便乗して日頃から感じていたことを吐露してみました 爆

話はずいぶんそれてしまいましたが、とにかく倍音素晴らしい、ビバ倍音 笑

そんなわけで、多くの方にきっと衝撃を与える本、ぜひお手に取ってみてください。

「響き」に革命を起こすロシアピアニズム~色彩あふれる演奏を目指して~
51Qm3R74pZL._SX350_BO1,204,203,200_

lesson, ピアノまわり, ピアノ奏法, レッスン(教える), レッスン(習う), ロシアピアニズム, 音楽

忘年会

11月の記憶がありませんが、気づいたら師走でした。

中学の頃の一部の気の合う同級生たちで時々飲みます。先日は忘年会でした。
仕事柄、年齢はぼんやりさせとくくらいがちょうどいいよと言われるので、あまり言わないのですが、ざっくり言うと辰年です笑
中堅といわれる頃合い、みんなそれぞれの分野で、そこそこ地位を獲得して頑張っています。
話の流れで、最近東京へレッスンに通っている、と言ったら、びっくりされました。
どうも、プロとしてやってるのに、教えてるのに、まだレッスン通う必要があるの?というニュアンスらしいのですが、
私の大学の頃からの師匠山下先生が「どんどん新しいことを取り入れていかないと」「柔軟な姿勢で」と常に言ってましたので、私も時代に置いていかれないよう必死でついていってるくらいな感覚です。
「会社で、新しいシステムが導入されたら研修して必死で覚えないと仕事できないでしょ、そんなもんだよ」
と言ったら確かに、と納得してもらえました笑

演奏する立場としても、教える側としても、一年一年アップデートしていっています。
2018年、控えめにして、ゆったり過ごすつもりでしたが、なんだかんだと盛りだくさんでした。
2019年も、頭を柔らかくして、色々吸収したいな。
あとそろそろヨーロッパの空気を吸いに行きたいです。

lesson, ピアノのための身体作り, ピアノまわり, ピアノ奏法, ピアノ練習方法, メントレメソッド, レッスン(教える), レッスン(習う), ロシアピアニズム, 音楽

考えるのは楽しい

どうも、暇さえあれば身体の使い方のことばっかり考えています。
奏法研究は楽しいです。
なにがいいかって、自分を実験台にしてすぐ試せて、誰にも迷惑かけないところ!
色々試してみて、時々身体を痛めては整体の先生のところへ走って行って治してもらいます(^^;)
うち、小山文榮ピアノレッスン室って名前がついてますが、そろそろ奏法研究所とか名前を変えようかなと思うくらいです笑
が、本業はピアノ弾きなので、あまり逸れないようにしたいと思います笑

大野眞嗣先生のところへレッスンに通い始めて一年になりました。
伺う度に、いつも教えてくださる光賀先生が「新しい奏法がみつかりまして」とうきうきした様子で教えてくださるので(笑)教わる側も気が抜けません。。
その場でなんとなく、落とし込んで、そのあとメンタルトレーニングの花尾先生(←身体の使い方のプロ!)のところへ持ち帰り、必要な筋肉や、無駄な力の抜き方を一緒に解明してもらい、腑に落とし込む、ということをこのところ自分の中でのルーティンとしています。

さて、今回ロシアピアニズムレッスンで教わってきたことを早速、先日のメントレレッスンで一緒に考えていただき、どうやら第一関節を曲げないように弾くと良さそう、とたどり着きました。第一関節を曲げないで弾くのは、これまでのピアノ奏法の常識を覆す勢いのことなので、とても難しい。試しにセロハンテープを貼ってみよう、と花尾先生の発案で貼ってみた。
(大野先生のメソッドの内容については私の稚拙な文よりもこちらを☆ 大野眞嗣 ロシアピアニズムをつぶやく)

↓貼って弾いてみる(先生が剥がすことを考えないで貼ったので、後が大変だった笑)
IMG_6158

すると、音が1音目から変わってびっくり。
先生が「小山さんの頭の中が見えるようです!」というので、透視されているようで怖いですが(笑)そのくらい、私のやりたいことが明確に音に現れる効果が出たということで、鍵は第一関節というのがわかりました。

だが、練習のたびにテープを貼るのは面倒。
なにか、カポッとはめられるような器具はないかなと百均へ行って物色。
イメージはお裁縫の時の指ぬきでしたが、これはサイズが合わなくて除外。
↓こうしたい
IMG_6235
ダメですね、ちょっとでもスポ根感を和らげたくてハートをつけてみましたが、全然ダメ
いっそ「根性」とでも書いた方が良かったです

とにかく百均をくるくる回った末、マジックテープと、タピオカ用ストロー(笑)を買って、さっそく家で内職。
考えてみたらマジックテープは、凸凹を一枚につなげるのがとっても面倒であっさり断念
IMG_6236

↓使えたのはタピオカ用ストロー!これはとても具合がいい
IMG_6237

↓フィット感(太さ)も指が曲がらないように固定できる硬さもgood! タピオカ流行っててよかった〜〜笑
IMG_6234
(撮影者、母 足そっくり遺伝子の不思議)

だがこれ、意外と締め付けるのでこのまま弾いていると血が止まりそうです。。
ちょっと惜しいな・・・でもありがとうタピオカ!

ここで書いていることはあくまで、教えていただいたことを私なりの解釈で書いていますので、興味はあるけどよくわからない、という場合はレッスンに来ていただけましたら嬉しいです♪(宣伝)
現在は本番でベストな状態でパフォーマンスするためのメンタルトレーニングレッスンと、ここ数年かけて私なりに開拓してきました奏法、テクニックの向上のための方法をお教えすることができます。大野先生のメソッドは習得中ですので、早く消化してお伝えできるようになるよう、まだまだ頑張ります(*^^*)

lesson, ピアノまわり, ピアノ奏法, メントレメソッド, レッスン(教える)

★関東でのレッスンのお知らせ★

関東でのレッスン生募集を開始したいと思います。
現在は岐阜のレッスンがメインですので、
関東でのレッスンは不定期の単発レッスンのみ対応いたします。
スタジオをお借りいただく場合一律1,000円引きといたします。(学生割引も適用)

レッスン内容
・メンタルトレーニングレッスン(楽器不問) 60分6,000円、90分10,000円
・ピアノレッスン(当面は出張のみ) 60分7,000円、90分10,000円 120分13,000円

初回レッスンは60分4,000円です。
25歳以下の学生さんは全てのレッスンで1,000円引きです。

メンタルトレーニングレッスンはカウンセリングがメインで演奏も見ます。
私がお伝えしているメンタルトレーニングレッスンは私も師事している花尾律子先生オリジナルのメソッドで、先生ご自身はドイツでメンタルトレーニングを学ばれたものを、音楽家向けにレッスンされています。メンタル面だけでなく、本番のメンタルを真から支えるための演奏技術、構築力、体力づくり、メンテナンス、練習の仕方まで多角的に向上させていきます。私はアンサンブルピアニストですので、楽器の方の場合はレッスン中に合わせながらアンサンブルを見させていただくことも可能です。

ピアノレッスンの場合は、ご自身でスタジオを借りていただくか、ご自宅へ伺います。
・レッスン可能な練習室
音楽練習場オトレン
他にご希望の場所がありましたらお申し出ください。
関東にはたくさん優秀な先生がいらっしゃると思いますが、私の場合は個々の身体に合わせたベストな奏法を、生徒さんの姿勢を見ながら一緒に探っていくことを大切にしております。特に小柄で不安のある方お試しください。
音楽の基礎は学んで来ており、目指す演奏も知っていて、自分で勉強することもできるがなんとなく伸び悩んでいる上級アマチュア〜プロの方など、テクニック、音楽性の面で根底から変わると定評があり、定期的に通ってくださっています。
もちろんメンタル面でもサポートいたします。

お子さんのレッスンは今のところ予定はありませんが、奏法、脱力などお困りでご要望があれば対応いたします。一度お問い合わせください。

上記レッスンのいずれも、演奏する上で身体の痛みなどお持ちの方には有効です。
月に数日間東京へ行きますので、まずはお気軽にお問い合わせください。

講師プロフィール

lesson, ピアノまわり, ピアノ奏法, メントレメソッド, レッスン(教える), レッスン(習う), ロシアピアニズム, 音楽

なんと

まさかの、レッスンだと思っていたら日にちを間違えていた件・・
先日誕生日で、年が一つ増えたのですが、そそっかしいのはなかなか治りません。

写真は全然関係ないですが、先日の誕生日で母がお祝いしてくれたケーキ屋さんです

IMG_5739

というわけで時間が空いたので久しぶりに投稿をと思いました。(←もっと書こう
ちょっと長くなりましたので、適当に流してお読みください
書くことはたくさんたくさん貯めてあるのですが(笑) 最近の大きな出来事は大野眞嗣先生の門下生発表会に出させていただいたこと!
とても緊張しましたが、先生が、「お祭りみたいなもんだよ」とおっしゃる通り、次々といろんな個性のピアニストさんが登場し演奏されるのを「聞くのは」楽しかったです✨ 自分の時はめちゃ集中してました笑

バタバタの会場で偶然お会いできた講師の比嘉先生と撮っていただけました
お忙しいのにありがとうございました!

40784047_10216317552512650_2632432416890814464_n

以前セミナーで知り合った、少し年上でとても尊敬しているピアニストさんがいて、先日その方から一度会って話したい、とお誘いを受けお茶をしてきました。
会えばお話はするけど、大変できる方で普段とてもお忙しいので、個人的に会ってお茶するなどこれまでなかったのですが、私も一度お話ししてみたいと思っていたので嬉しいお誘いでした。
どんなご用件かと思ったら、前に聞いた私の演奏に興味を持ってくださり、受けているレッスンなどについて知りたいとのこと。そう言われてみて改めて、私自身が今の状態に至る経緯を振り返ったのでした。

今持っている、私が音楽をする上で大事にしていることは、やはり大学の時からの師匠山下勝先生の影響が大きく(←本人が聞いたら嫌がりそう笑)、良い音楽家として、音楽、音とは、演奏活動を続けるに大事なことは、全般を徹底的に伝えられ(しかし師匠は天才なので、愚弟子は消化できなかった笑)→メンタルの強化のためについた花尾律子先生から、本当の意味でメンタルを強化するには演奏技術の向上が大切だと、演奏の基礎、音、奏法を根気よく修正し続けていただき→そろそろ自分のできることも限界かも、と思っていたところへ、大野眞嗣先生とご縁があって、これまでの奏法と全く異なるアプローチでの奏法を教えていただいてもうすぐ一年になるところ。

もっとも、この他にも影響を受けたたくさんの方や先生方の存在があって、ほんの数行で表せることではないのですが、大まかだとこんな感じ。
この中で一番大きかったポイントは、ある時山下先生から、もうレッスンなど来ていてはいけない、と言われたこと。
自分で考えて、弾かなければならない、必要なことは楽譜に全て書いてある(←とは学生の頃からXX年言われ続けたことですが笑)、と言って、突き放されたこと。先生を大変信頼していた私は、ええ〜〜ひどい!さびしい!と言いつつも(笑)頑固な私がその時は妙に納得して、離れました。(今でも飲みの席にはお付き合いくださる気さくな大恩師です)
花尾先生と並行してレッスンに行っていたので、2~3年はメンタルトレーニングレッスンのみになり、その間に花尾先生から私が自立してやっていく上で必要な技術、演奏の構築力、テンポ感、練習の仕方、体力づくりまで弱点を徹底的に強化していただきました笑
この期間は、これまで長いことピアノを弾いてきたけど、一番濃くて、伸び率の高い時期だったと思います。先生はフルーティストなので、音量のコントロール(←フルートにとって絶対!)、ダイナミクスの作り方、掛け合いなど質の高いフルートアンサンブルのためにずいぶん鍛えていただきました。まだまだですが。

小柄で骨もあまり太くないので、大きな動きなどはどうしても技術的に不得手で、その点を心配のないレベルにするにはなかなか難しく、でも一般的に依頼のくる曲程度のテクニックの難度は自分で消化できるようになっていたので、このまま、不得手な曲が来たら時々大変な思いをしながらもなんとかしていくのかな〜、でもちょっとしんどいかもとぼんやり思っていたところへ、たまたま(本当に絶妙なタイミング笑)大野先生とのご縁をいただき、大野先生のメソッド(←日々アップデート中なので気が抜けない!)によって、倍音をたくさん含む、より豊かな響きを持つ音を出すためのテクニックを教えていただきました。技術の向上のためのアプローチではなかったのですが、結果今では技術の面でもまた一段と楽になりました。

そんなこんなを経た今の自分の演奏が、他の、しかも素晴らしい方だなぁ、と思っていた方のお耳におっと止まるようになったとは、とても嬉しかったです。音楽はもちろん地道な努力ありきですが、たくさんの好奇心と、それから現状維持でなく、常にもうちょっと、もうちょっとと欲し続ける欲張りな姿勢も必要かもしれません。ほんのちょっとずつ、欲を出していくと、自分の最低ラインが数ミリずつでも底上げして行って、そうすると見えてくる光景、引っかかってくる物や人が変わってくるかも。
私は決して英才教育でも出来の良い生徒でもなかったので、普通の、努力を続けてらっしゃる方ならきっともっとスマートに変われるんじゃないかな〜と思います✨

今年の初めに他界した白わんこの若かりし頃(*^^*)
私が人生の半分くらい苦楽を共にした子です。

IMG_0829

lesson, つぶやき, ピアノまわり, ピアノ奏法, レッスン(教える), , 雑記

ペダルとビール

注:ペダルについて知りたい方は前半を、ビール好きな方は後半をお読みください。

このところレッスンをしていて、あれっと思ったことが続いたので書きます。
それはペダルの使い方。
巧みに弾かれる方でも意外と弱音ペダルを使う癖がない方が多くて、へぇ〜と思いました。
↓ペダルの名前は右からダンパーペダル、真ん中ソステヌートペダル、左はシフトペダルといいます。
IMG_9153
実は私も正式名称はちゃんと調べたことなくて、一番左はソフトペダルと言ってました。
アップライトピアノの一番左をそう呼ぶんですね〜 以後ちゃんと覚えます。

今書きながら、私も弱音ペダルにさっと足がいかない時期があったのを思い出しました。
結構慣れが必要で、練習しました。
踏み込む段階も微調整が必要だったりで、その場ですぐに使えるようになるものではないので、
慣れてらっしゃらない場合は、あ、使われないんですね、と他にできそうなことに切り替えるんですけど、
使いこなせるようになるととても楽だし、ダイナミクスの幅もとっても広がるのです。
せっかく3本もあるので、ぜひ有効活用しましょう♪笑

ところで3つあるペダルの役割は、ご存知ですか? (古いピアノなどは2つしかない場合もある。けっこう困る)
子どもさんたちはペダルを使いたいばかりだし、興味津々なのでレッスン中によく質問してきます(*^^*)
私も喜んで説明します 笑
一番右のダンパーペダル、みんながよく使いたがる、音を華やかにふわ〜〜んと響かせる役割、
真ん中のソステヌートペダル、鍵盤を押した直後に踏むと、鍵盤を離しても音が持続する役割、
一番左のシフトペダル、弱音機能、音が柔らかくもこもこになります。
一番右に右足を固定し、左足で真ん中と左を使い分ける感じです。

左のペダルよりもさらに、真ん中は使う方が少ないかもですね。
私は師匠が使われる方で、学生の頃教えていただきました。
真ん中を使うのは特に踏むタイミングも難しく、最初はぎこちなかったです 笑
でも慣れるととっても便利。シューマンなどで音がとても離れている時によく使います。
踏むタイミングや、段階など、ご自分で工夫されるうちに慣れると思いますが、
そんなに便利なら使ってみたいけど、よくわからない、という場合はお気軽に聞いてください✨






で、

このところプライベートや仕事関係でお酒の席が珍しく続きました。
私はビール党です 笑
それはあまり関係ないんですけど、とにかく普段は翌日の練習に響くのでほとんど飲まないようにしており、
飲んでもなるべく次の日の練習に影響が出ないようにしたい。
(とくにレッスンなどがあると大迷惑ですし…)
まあアルコールの臭い消しは一般的な方法として置いといて、不調として残さないコツは、水分をちゃんと摂ることです。
アルコールというのは利尿作用があり、500mlのビールを飲むと体の水分が800ml出ていくのだそうです。
おおこわい。
なので、中ジョッキ3杯飲んだとすると、2リットル以上は水分を摂取したほうがいいということですね。
お腹、たぷんたぷんになりますね。
ちょっと大変なんですけど、うぇ〜い、と帰宅してもそのあと意識的に水分を摂取するだけで翌朝かなり楽です。(できれば飲んだ量と同じくらいがいいかな)
顔もむくんでぱんぱんになったりしません。心なしか、お酒の匂いも残らないような気がします。(これは気のせいかもしれない)
本当にオススメ。ぜひお試しください。

写真はビールといえばオクトーバーフェスト! ドイツのミュンヒェンでの懐かしく苦い(?)思い出です。

Prost!(乾杯) オクトーバーフェスト会場では1リットルジョッキしかありません。
席に着いたらたとえ下戸でも頼まないといけないという恐ろしい規則。
OLYMPUS DIGITAL CAMERA

この時は飲めない子と一緒だったので結局彼女の分も私がいただきました。
その後の記憶がない。
OLYMPUS DIGITAL CAMERA

会場内にはアトラクションがいっぱい。飲んで、そしてこういうのに乗ってグルグル回り、その後(自主規制)という。
お堅い真面目な印象のドイツ人のアホな陽気なところが顕著に出るイベントです。
OLYMPUS DIGITAL CAMERA

lesson, お仕事, ピアノまわり, レッスン(教える), 音楽

170326 門下生発表会

たくさん書きたいことがあるんですが、まずは3月末に終わった発表会の様子を。(だいぶ溜めてるな・・)

いつもお世話になってるホール杉さんで、リハをサラーっと流してすぐ本番開始、とゆる〜い感じで開始しました笑
出演者13人、こちらのホールのキャパは50、冷静に考えたら+ご家族で相当入り、結構きつきつで
そろそろ他の会場を探したほうが良さそう・・・どこか良いところご存じでしたら教えてください♪

終演後のミニコンサート。シューベルトのアルペジオーネソナタです。
さほ先生、短時間での合わせで素晴らしい演奏をありがとうございました✨

17522954_10211839759450622_7019172318388938053_n

小さなお子さんも多いので、こんなオトナな長い曲はどうかな?と思っていましたが、最後まで静かに聞いてくれて、こちらがびっくりしています。親御さんも必要に応じて小さいお子さんを連れ出してくださったりと長時間にわたってのご協力有難うございました。さほ先生も素晴らしい演奏を有難うございます✨
ついいつものコンサートの調子で駄トークしてしまいましたが、母から「どうせ喋るならフリップとかあったほうがわかりやすい」と指摘されまして(笑)またこちらは次回の課題に・・・

17499476_10211839758930609_3439724449180206135_n

17499497_10211839759010611_1660121368346489398_n

前回に比べて緊張せず落ち着いてできた子、前回は平気だったのに、今回急に緊張し始めた子(あるある笑)などなどでしたが、みなさん落ち着いて、普段からの練習の成果を出せていたな〜と思います。みんな立派
モットーは「楽しく」なので、終演後、保護者の方も生徒もみんな嬉しそうにご挨拶してくださったのが本当に嬉しいです (*^^*)
このままみんなピアノや音楽が好きになっていってくれたらいいな〜

いろいろとお手伝いしてくださった保護者の皆様、うちの母も有難うございました

記念品の他に、アウスリーベさんでお願いしたお菓子を準備しました✨
かわいい。
17553644_10211839846052787_1525328450043523422_n