lesson, つぶやき, ピアノ練習方法, メントレメソッド, レッスン(教える)

ピアノ、上達のポイント

こんにちは、
今日は着実に上達していく生徒さんの傾向について、お話したいと思います。
ここでは、早い、遅いではなく、着実に、というところに重きを置いています。

まず、ピアノだけでなく、何か上達したくて継続して練習する、というのはとても難しいことだということをお伝えします。
子どものレッスン生さんの場合、保護者の皆さまにお尋ねしますが、ご自身が何か習い事をされたとして、毎日継続して練習する自信はありますでしょうか?

もし、あります!と仰る方は、もうそれだけで努力する才能がありますし、その背中を見ているお子さんもきっと同じように継続するでしょう。

ないです、という方
それは普通ですのでご安心ください笑

私も音楽を仕事にしてはいますが毎日そこそこの集中力で練習をするのにはまあまあな覚悟が必要です。
好き=仕事となればまた別ですが、仕事となれば好きだけでもできないこともあると思います。

前置きが長くなりましたが、これはと思う上達される生徒さんの特性を、今日は3つ挙げたいと思います。

①親が子どものやることに関心を持っている
これは最も大切かもしれません。
拙レッスン室にやってこられるお子さんを見ていると、親御さんのことが大好きなのが伝わってきます。お母さん、お父さんに褒められると俄然やる気が出るようです。(思春期になると今度は難しいですが・・)
おうちで褒めていますか?毎日練習していて偉い、って伝えていますか。そんなの当たり前でしょ、なんて言っていないでしょうか。

生来の音楽好きなどとよほど特殊でない限り、自らの意思で練習に向かう子供は稀有です(笑)

ここへ通う、と決めてくださった生徒さんには最初に練習ノートをプレゼントしています。ピアノに通い始める頃は小学校に上がるか上がらないかくらいの頃ですから、字を書くのも遅く上手に書けません。
字が一人で書けるようになるまで、親御さんがサポートしてらしたり、こまめにチェックしてらっしゃるお子さんは練習することが歯磨きやお風呂と同じく自然な習慣と感じるようになるようです。

②親が子供を認める、肯定している
きっとどんな親御さんも子供にこうあってほしい、こうしてほしいと思いがあると思います。
時々レッスンで「これをやらないとお母さんに怒られる」と言う子がいます。
お母さんは○○ちゃんに期待しているんだね、きっと上手になってほしいんだね、と伝えます。
これもお子さんのタイプによっては有効な場合もあり、さじ加減も難しいところなのですが、毎日否定されたり、怒られたりすると、自己肯定感の低さがなかなか取り払えない子になる可能性もあります。
私も大人になってからも長らく苦しみましたが、自己肯定感が低いと、何をやっても自信がなく、自分を能力以下に見積もることが多いです。
脳科学の話になるのですが、人は何かをする前にネガティブな言葉を聞いたり、イメージすると、それだけで本来の能力より発揮するのが難しいそうです。ネガティブな言葉を発した本人(の脳)も影響を受けるそうです。これは怖い。

レッスンで何かアドバイスを受けた時に(否定されたと)凹まずにそれをしっかり聞き、これを練習したらもっと上手になれるんだなと良いイメージができるお子さんは、保護者さんがご家庭で成功したら共に喜び、失敗しても気持ちに寄り添ったりしっかりと受け入れていらっしゃるように感じます。
(幸い拙レッスン室の保護者さんにとても多いです。ありがたや〜)
これが発表会でのメンタルにも関わってくるので日々かける言葉選びはとても重要なんだなと感じます。

参考リンク
日本にメダルをもたらした脳科学者が語る子どもの可能性を引き出す10のポイント
https://benesse.jp/kosodate/201802/20180226-1.html

脳が変形するって本当!? 子どもの脳を傷つける “親のNG行為”
https://kodomo-manabi-labo.net/brain-maltreatment

③素直であること
究極ですが、これに尽きます。
例えば少しイメージを膨らませてみましょう。

■何かの注意が脳をめがけて飛んできます。それを実行すればあなたの暮らしはより良くなります。その時、

A. 脳に関所があり、一旦そこで止められます。いる?いらない?と判断している隙に、脳は、これをしない方が日常的で安心だ、と跳ね除けます。(これは本能です)

B. 脳は開放的で、するんと受け入れます。受け入れてみて、そのあと考えよう。とりあえず試してみよう。
その後、要る、要らないの選択をする。

もし受け入れた結果良くなるのであれば、どちらのスピードが速いでしょうか。

するんと受け入れると言うのは元々の性格も影響するかもしれませんが、日々のトレーニングで培われます。
少し変わりますが、対人関係のトレーニングでもよく聞きますね。
「でも、だって」というのをやめてみる。ということです。

人の行動には防衛本能から来るものもあり、外部から身を守るために、一旦疑ってみる、というのは生存のための本能とも言えると思います。これも大切な能力ですね。
あんまり素直すぎても嘘や詐欺などすぐ信じてしまったりするかもしれません。(私は実は嘘や冗談をすぐに信じてしまいます笑) できれば教わるときと、日常生活で使い分けができると良いのかもしれません笑

ここではお子さんの視線で書きましたが、親御さんはご自分が子供だったら、大人の生徒さんはご自分に、保護者の部分をご家族に置き換えてみてください。

もし当てはまらないと思ったとしても、がっかりなさらないでください。
今日からちょっとずつ変えてみることが大切です。きっとできます。


長くなりましたので今日はここまで。
お読みくださりありがとうございました。

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レッスン内の葛藤

昨年中からなんとなくいつも悩んでいたことがあります。
私は2017年の終わりから東京の大野眞嗣先生のもとでロシアピアニズムという奏法を学び始めました。

ロシアピアニズムとはなんぞやという方は秀逸な動画がありますので是非こちらをどうぞ。
⭐︎アーニャちゃんねる☆【まずはこれ見て】ロシアピアニズムって何?
https://youtu.be/Dx9iqResSUU
同じく大野先生に師事してらっしゃる筋金入りのロシアピアニズマーさんです
他の動画も面白いので是非♫

これが従来のピアノ奏法とは大きく異なるのですよ笑
で、今のところ拙レッスン室では、以前の私が私なりに体の使い方を解析して、自分の中でのベストと思われる奏法 (これはこれでまあまあいい線いってると思う) でもってお教えしているわけですが、
ロシアピアニズムを自分が習得すればするほど、今度は自分の耳も育って来まして、従来奏法 (言葉が正しいのか分からん) だけで教えていると、自分の耳が納得いかない状態が出て来たわけです。
で、多分時々そこがごっちゃになっていて、うっかり通常のピアノを楽しむだけなら十分な領域を超えてお伝えしていることもあるかもしれない、ということです。
(伝わりづらくすみません。もうこの時点で何いってるか分からん、という方はどうぞストップしてくださいませ)

でも、大野先生のメソッドなのでミックスするわけにもいかず、最近自分の中でたいへん葛藤が出て来ます。
(時々生徒さんにも難しいこと言ってしまっていたら本当ごめんなさい)

で、自分のためにも覚書として、改めて整理したものを残しておきたいと思いました。以下です。

【ピアノを楽しむための領域】(私のオリジナル)
・ピアノの基本(楽譜を読めるようにする、リズムを理解する)
・力みのない個性を生かした良い音づくり
・音楽的なセンスの向上
・強弱 (自然なダイナミクスのつけかた)
・個々のキャラクターに合った音楽性の成長
・正確なリズムを身につける
・音と音のつなぎ目をなくしていく(いわゆる基音)
・一般的なピアノ曲に登場するテクニックの不足を解消する ←得意分野

【メンタルトレーニング】(花尾先生から教授いただき、教えられる部分)
・呼吸法、リラックスの大切さ
・本番に向かうための日常作り
・本番前のルーティン作り
・個々の緊張傾向の分析
・自己肯定感を底上げする
・安定した最低ラインの演奏
・自分の良いところに気づく
・相手を認める
・フラットな状態を維持する
・練習と本番の差を少なくしていく
・個々に合わせた体の使い方を模索し、演奏時に生じる痛みをなくしていく

【ロシアピアニズム】(大野メソッドにて教授いただいた部分)
・音と音のつなぎ目をなくしていく(響きでつなぐ)
・ピアノを歌わせる(というか自然に歌いだすというか?)
・指で弾かない
・指をフリーにするため、支えるための他の部分の筋肉をつけていく
・以上を可能にするため、耳の使い方を変えていく(自分で聞けないと分からないから)

私はまだお伝えできないのですが、以上のようなことでしょうか。
ロシアピアニズムに興味を持たれた方は本がたくさん出ていますので読んでみてください。
YouTubeでもアーニャさん始めロシアピアニズムについて分かりやすく伝えてくださる方がたくさんいらっしゃいます。

私個人がロシアピアニズムアを学び始め、自分が僅かながらでも習得し始めて感じたことは、音楽が究極に人を癒したりすることが可能かもしれないということ。
世に音楽療法という言葉があり、音楽療法ってなんだろうと時々考えていたのですが、ロシアピアニズムで紡がれる演奏、音はただただ、それを浴びるだけでほーっとリラックスするのです。
とても耳の良い生徒さんがいらっしゃるのですが、その方に通常の奏法(過去の私をできるだけ再現してみた笑)と、現在の奏法で聴き比べていただいたところ、「やばいっす」と仰っていた笑
少し前の記憶でうろ覚えですが、あわあわがふわふわ〜と立ち上っていく、というような表現をしてらっしゃいました。
医療関係の方で音楽を医療に取り入れたいと以前から仰っていて、それが可能になるかもと興奮していらっしゃいました。今はまだ私がお伝えできませんが、もし免許皆伝となったらぜひお願いしますと言ってくださり、私も違いをお伝えできたことがとても嬉しかったです。

もし、アマチュア上級、プロフェッショナルの方で今の自分の演奏に不足はないがなんとなく満足もしていない、という方がいらっしゃいましたら、多分さらにもうワンランク上の演奏を欲しているのでしょう。
(ロシアピアニズムでない?奏法で活動していらっしゃるピアニストさんもとても尊敬しています)
若い方で、将来演奏家を志している方は、早めにロシアピアニズムのレッスンに触れることを超お勧めします。
少しでもロシアピアニズムという言葉が引っかかった方は、是非ロシアピアニズムといわれるピアニストの演奏に触れて、そして可能でしたらレッスンにいらしてみてください。
(たいへん優秀な先生がたくさんいらっしゃいます)

長くなってしまいましたが、ここ10年ほどの自分の経過のまとめともなりました。
最後までお読みくださりありがとうございました。

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オンラインレッスン始めてます

どうも。
ほんとうに世間はころな一色ですね、私たちはなんにも、手も足も出ません笑
医療従事者の皆様、スーパー、ドラッグストアの皆様、そのほか働いていらっしゃる皆様、ほんとうにありがとうございます。
とりあえず、家族や友人、親しい方やそのまた大切な方たちが健康に生活できていることに感謝して、日々生きております。

そんな中ですが、やっぱり音楽芸術は大事。世間でどんなに冷たい風が吹こうとも、音楽が隅に追いやられようとも(案外みなさん優しいけど笑) 私たちはそこを忘れないでいたいなと思います。
そんなわけで、オンラインレッスン始めております。
最初は試行錯誤、お試しで見させていただいた方にご協力、ご不便をおかけしながらでしたが、始めてみると楽しいな〜、生徒さんも集中力が上がるやん、なんて思いながらレッスンさせていただいております。
この状況で、むしろこれまでより広くみなさまに受けていただけることに気づきまして、新規オンラインレッスンの受付を始めております。
他の先生方のオンラインレッスンの様子を拝見しながら、みなさますごいな〜、私は何がお教えできるかな、と自身が普段お伝えしていることを振り返っておりましたが、案外お役に立てることもあるかもしれません。

ピアノ
・テクニックの基礎
・技術的な難所の解消
・ダイナミクスの上手な付け方
・楽曲解説
・運指の工夫
・上手なペダリング
・体の上手な使い方
・脱力
・適した良い音色の作り方
・曲ごとの個性の作り方
・練習の仕方
・本番で崩れないメンタルの作り方

その他
・アンサンブルのコツ
・合唱の伴奏のコツ
・メンタル (ピアノ以外も可)

私のピアノのレッスンで特徴的なのは練習の仕方でしょうか。弾けない箇所をなぜ弾けないのか一緒に分析し、練習の仕方までお伝えします。
私自身が普段から時間に追われて曲を仕上げることをしていますので、多分、効率の良い練習の仕方をしていると思います。それをお伝えします。
一般的に弾けないところを的確に指摘される先生は多いかと思いますが、練習方法をお伝えするのは私のレッスンの個性かもしれません。
ご自分でも弾けるが、いまいち伸び悩んでいらっしゃる方にもおすすめです。

他には技術的に引っかかるところの解消です。
苦手なところを抱えたままで本番を迎えるのはとても怖いですね。そんなところを一つでも減らしていき、本番で安定した演奏を披露していただけることを目指しております。
一方的でなく、生徒さんの困っているところを聴取し、一緒に解決していくスタイルをとっております。
また、私は小柄ですので、体や手が小さな方のお悩みがよく分かります。特にそういった方で弾くことで無理なさったり、体の痛みがある方はよろしければ一度ご相談下さい。

【レッスンについて】
現在、月、火、水、土をレッスン日として稼働しております。
月、火、水の朝10時〜14時までと、木曜終日をオンラインレッスンのために試験的に開放してみたいと思います。その他ご希望がありましたらお問い合わせください。

対面レッスンでは通常グレードによって分けておりますが、オンラインレッスンは一律としております。
30分 3,000円
45分 4,500円
60分 6,000円 (音大生、セミプロ、プロ、メンタルでお悩みの方向け)
90分 9,000円 (音大生、セミプロ、プロ、メンタルでお悩みの方向け)
(いずれも22歳以下は1,000円引き)

電子決済も今後検討しておりますが、今のところお振り込みを5日前までにお願いしております。お手数おかけいたします。
あまり決め事は好きではありませんが、恐れ入りますが
前日のキャンセルはレッスン料の50%、当日キャンセルは80%ご負担ください。
3日前まででしたらレッスンの振替、キャンセルでしたら返金いたします。

初回レッスンは30分無料です。1回だけや、不安になった時の不定期の受講ももちろん歓迎いたしますので、お気軽にお問い合わせください。
メンタルというデリケートな部分を扱っているため、普段から守秘義務については気をつけております。できれば内緒で受けたいな、という方もご安心ください。
なお、メンタルのレッスンについては長期戦になりますので、月一回は受けていただけると嬉しいです。

【レッスンを受ける時の準備】
スマートフォンがあれば結構ですが、イヤフォンを使われると聞き取りやすいようです。安定したWi-Fi環境の元で受講ください。
iPhoneの方はFaceTime、Androidの方はzoomまたはskypeが良さそうです。
事前に演奏動画を送っていただけましたら、より内容の濃いレッスンを受けていただけるかと思います。3日前くらいまでにいただけましたら助かります。

【講師はこんな角度で映してます】(顔も見えます笑)

事務的な内容となっておりますが、基本、レッスンは楽しく、生徒さんにはリラックスしていただいた方が伸び率も高いと思っていますので、レッスンでは生徒さんを笑わせることに力を注いでいます笑

どうぞよろしくお願いいたします。






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きょうのひとこま

先日ご紹介しましたあひるメソッドですが、生徒さんにはお好みでくるみか、あひるを選んでもらってます。
(実はあひるの方が回しづらくて、トレーニング効果は高いのですよ)
せいとによっては気分によってどちらを使うか変えたり色々なんですけど、
殻付きクルミを見たことがない子が多くて、中がどうなっているのか興味津々なのです。
とっても、美味しそうに見えるみたいです笑

きになって、しょうがないです、と言われたので、

では、と冷凍してあった殻付きクルミを一つ出して、
これはね、海外のご飯屋さんでお隣の席になったスペインのおばさんに教えてもらったんだよ
とテーブル用ナイフでパキッと割ってみせたら、いたく感動してくれた。

というわけで、中はこんな風になっているんですよ〜

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中身はそのまま食べてもいいですけど、少々フライパンで炒ると、より香ばしくなります。

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あひるメソッド

「あひるメソッド」のご紹介。
あひるを使ってトレーニングする方法(メソッド)です。
きっかけはロシアピアニズムの大野眞嗣先生のところで教えていただいたトレーニングで、それはとても効果的なのですが初心者にはなかなか難しいので、子供さんでも気軽に楽しくトレーニングに取り組んでもらえないかと考案したものです。ピアノを弾く時の手の形をキープできるようになるという思わぬ副産物がありましたのでご紹介します。お子さんにも楽しんで続けてもらえます。

さそく動画↓ (4分ほどなので観ていただけたら嬉しい)

大野先生に教わったことを、身体の使い方のプロであるメンタルトレーナーの花尾律子先生に解析してもらい、具体的にトレーニングが必要な部分を特定し、身体のメンテナンスをしてもらっている整体師の国井真澄先生にどんな動きが効果的か相談し、殻付きクルミを使ったトレーニング法を考えてもらいました。
(クルミを使った手の運動は認知症予防としても知られていますね♪)
クルミよりも子供の手に収まりやすいものを探した結果、あひるのおもちゃがちょうど良く、かわいいので生徒たちも楽しんで取り組んでくれています。
一年間続けてもらったら思った以上の結果となり、ピアノを習いたての頃に苦戦する手の形が改善されたことから、今回ご紹介してみました。普段あまり使わない部分をトレーニングしていきますので、一度にたくさんやると手がだるくなったりします。ご注意ください。
少しずつ、コツコツやることが大切です。

ピアノだけでなく、ヴァイオリンやその他指を使う楽器に対応することから、友人のヴァイオリニストにこのトレーニングってヴァイオリンにはどう?と確認したところ、いいと思う!と言ってくれて、「それ、あひるメソッドでいいやん!」と若干アルコールの入った状態で名付けられました笑

動画は簡略して喋ってますのでちょっとだけ補足。
動画の中で指先を使わないようにと言っていますが、あひるメソッドを続けることで手の筋肉だけでなく、下腕の筋肉も少しずつですが発達します。下の写真のように動かすポイントが違うと、反応する箇所も異なってくるのですが、指先を動かすと腕の外側が反応するの、分かりますか? 逆に手の中心を動かすと、腕の内側が反応します。内側も同時に鍛えていくことで、より支えがしっかりとしてきて、長時間ピアノを弾いていても疲れにくくなります。ちなみに、よく練習しすぎて「腱鞘炎になってしまった・・」という場合この下腕の外側であることが多いです。指先をうまく使わないと時に弊害も起こる、というわかりやすい事例ではないかと思います。

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手の形やピアノの上達で苦戦されている先生方、ピアノを習得中のお子さんたち、もちろん大人の方でも楽しんで取り組んでいただけたら嬉しいです。できるだけ楽しく練習に取り組んで、末長くピアノを愛好してくださる方が増えますように✨

あひるメソッド、は大野先生のピアノメソッドで習ったことを基にしていますので先生に了承を得てご紹介してます。このお手軽メソッド(笑)で得られることはピアノを弾く上で助けにはなりますが、あくまでほんの爪の先くらいのものです笑
ピアノを弾くことは全身運動で、日々身体の内面と向き合い、より個々に合った効率的な弾き方を模索していくことが大切ですので、もっと掘り下げてみたい、とご興味のある方は私までお尋ねいただくか、大野ピアノメソッドでのお勉強をお勧めいたします♪

そんな大野先生の最近出された本はこちら
「響き」に革命を起こすロシアピアニズム-色彩あふれる演奏を目指して-大野-眞嗣

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考えるのは楽しい

どうも、暇さえあれば身体の使い方のことばっかり考えています。
奏法研究は楽しいです。
なにがいいかって、自分を実験台にしてすぐ試せて、誰にも迷惑かけないところ!
色々試してみて、時々身体を痛めては整体の先生のところへ走って行って治してもらいます(^^;)
うち、小山文榮ピアノレッスン室って名前がついてますが、そろそろ奏法研究所とか名前を変えようかなと思うくらいです笑
が、本業はピアノ弾きなので、あまり逸れないようにしたいと思います笑

大野眞嗣先生のところへレッスンに通い始めて一年になりました。
伺う度に、いつも教えてくださる光賀先生が「新しい奏法がみつかりまして」とうきうきした様子で教えてくださるので(笑)教わる側も気が抜けません。。
その場でなんとなく、落とし込んで、そのあとメンタルトレーニングの花尾先生(←身体の使い方のプロ!)のところへ持ち帰り、必要な筋肉や、無駄な力の抜き方を一緒に解明してもらい、腑に落とし込む、ということをこのところ自分の中でのルーティンとしています。

さて、今回ロシアピアニズムレッスンで教わってきたことを早速、先日のメントレレッスンで一緒に考えていただき、どうやら第一関節を曲げないように弾くと良さそう、とたどり着きました。第一関節を曲げないで弾くのは、これまでのピアノ奏法の常識を覆す勢いのことなので、とても難しい。試しにセロハンテープを貼ってみよう、と花尾先生の発案で貼ってみた。
(大野先生のメソッドの内容については私の稚拙な文よりもこちらを☆ 大野眞嗣 ロシアピアニズムをつぶやく)

↓貼って弾いてみる(先生が剥がすことを考えないで貼ったので、後が大変だった笑)
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すると、音が1音目から変わってびっくり。
先生が「小山さんの頭の中が見えるようです!」というので、透視されているようで怖いですが(笑)そのくらい、私のやりたいことが明確に音に現れる効果が出たということで、鍵は第一関節というのがわかりました。

だが、練習のたびにテープを貼るのは面倒。
なにか、カポッとはめられるような器具はないかなと百均へ行って物色。
イメージはお裁縫の時の指ぬきでしたが、これはサイズが合わなくて除外。
↓こうしたい
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ダメですね、ちょっとでもスポ根感を和らげたくてハートをつけてみましたが、全然ダメ
いっそ「根性」とでも書いた方が良かったです

とにかく百均をくるくる回った末、マジックテープと、タピオカ用ストロー(笑)を買って、さっそく家で内職。
考えてみたらマジックテープは、凸凹を一枚につなげるのがとっても面倒であっさり断念
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↓使えたのはタピオカ用ストロー!これはとても具合がいい
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↓フィット感(太さ)も指が曲がらないように固定できる硬さもgood! タピオカ流行っててよかった〜〜笑
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(撮影者、母 足そっくり遺伝子の不思議)

だがこれ、意外と締め付けるのでこのまま弾いていると血が止まりそうです。。
ちょっと惜しいな・・・でもありがとうタピオカ!

ここで書いていることはあくまで、教えていただいたことを私なりの解釈で書いていますので、興味はあるけどよくわからない、という場合はレッスンに来ていただけましたら嬉しいです♪(宣伝)
現在は本番でベストな状態でパフォーマンスするためのメンタルトレーニングレッスンと、ここ数年かけて私なりに開拓してきました奏法、テクニックの向上のための方法をお教えすることができます。大野先生のメソッドは習得中ですので、早く消化してお伝えできるようになるよう、まだまだ頑張ります(*^^*)

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練習

最近レッスン生さんの中に第0.5次、第1次とピアノの壁に当たっている子達がちらほら。。
むむっ、難しいけど私がんばるという姿勢も見られれば、えー練習やだーとなっている子もいるので、ちょっとでも頑張る材料になればと思って書いてみます。

イチロー選手、名言、で調べると沢山出てきますが、最近ピアノの道も似ているなぁと思ったことがあったのでそのうちのひとつ。

「小さなことを積み重ねることが、とんでもないところに行くただひとつの道だと思う。」

ピアニストってなんだろうって思った時に、とてつもなく面倒な練習に、なんとかしてモチベーション上げて取り組む姿勢があれば、なれるような気がします。(楽器演奏全般だけど)
クラシックの曲は星の数ほどあって、中には自分の手に余るものももちろんあるのですが、依頼の来た曲は基本なんとかしなければいけなくて(笑)練習量も必然増えてきます。
「弾けないところは100回練習すればいい」と言ったのは某巨匠ですが、最近やった曲で100回練習してもダメだこりゃ、となった箇所があり、久しぶりに心が折れそうになりました。時間もあまりない。そんな時にふっとよぎるのが「例え完全に把握して弾けなくても、お客さんにはわからないかも」という悪魔のささやき・・・笑
この時私はどう〜〜〜〜しても写真のページが把握できませんでした。

スキャン 7

自分一人でさらっていても、拍がどうなっているのかわからず、合わせの段階でふるーとさんが登場したらさらに混乱して、パニックになりました。
(ちなみに神話に登場するフルートを吹くのが上手な神様は”パン”と言ってパニックの語源になっています)
さてここで、妥協するのか、いやいや絶対になんとかする!と奮起するのか。人生って選択を迫られる時が多いですね^^;

結局伴奏者の意地もあって2度目の合わせまでになんとかしなければと思って、2週間練習し続けました。ただ弾いていても理解できないので、”とてつもなく面倒な練習メニュー”を考えて、ひたすらピアノと楽譜とメトロノームと録音機器と向き合い続け、結果は合わせ、本番、なんとか形になりました。

練習内容を参考までに書くと、
・フルートパートを自録りする
・録音と一緒にピアノパート①だけを弾く
・録音と一緒にパート②③だけを弾く。
・ピアノ①③だけを弾く
だったかな。。常にメトロノームと一緒。
これが本当に根気のいる作業で、練習メニューを考えついた時は正直、これからこれをやるのか、うへぇってなりました 爆
ただ今は本当に便利な時代で、iPhoneですぐに録音はできるし、すぐに撮り直しできるし、iPhoneの音源と一緒に弾きながらICレコーダーで録音すればどこが変なのかわかるし。手っ取り早くこういった練習ができるのって助かります。
頭に入ってくると、なんでこんなことができなかったんだろうって思うんですけどね。。。伴奏者ってみんな偉いなぁ 笑
あまり弾けないところばっかり取り上げるのも大丈夫かいな、って思われそうですが、どんなお仕事も努力無くしてはできないってことで。。^^;

生徒さんの中には感心なことに練習方法を聞いてくれる子までいますが(昔の私に見習ってもらいたい笑)、ここが弾けない、などありましたら私も効率の良い練習方法を一緒に考えますので、遠慮なく言ってくださいね〜

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プレトーーク

3月26日(土)の発表会は、レッスンに通ってくださってる皆さんへお渡ししたご案内には、13時半開演としてますが、12時半頃から30~40分ほどで「ピアニストの練習法」と題してプレトークをしようかな〜と思ってます^^

普段練習しろしろって言ってる先生こそ練習してるの!?という疑問を解消すべく・・というのは冗談ですが(笑)私が練習する上で注意していること、ピアノに向かう姿勢、座り方などの奏法に関することや、小さな曲も難しい曲も、気をつけるところって似てるんだよっていう点を説明していく予定です。
初の試みなのでちょっとドキドキですが、いつかは弾きたい曲が弾けるようになるかも?とモチベーションも上がってくれたらいいなという思いから試験的にやってみようと思います。ピアノは弾けるようになりたいけど、練習はめんどうだな〜という方へ、どんな練習がどういう効果を生むのかを知って、練習に向かう姿勢が少しでも前向きになったらいいなという期待を込めて♪ 

参加費500円で、付き添い、保護者の方は無料です。一般の方も、どうぞお越しください。
さて、曲は何を使おうかな〜と思いましたが、講師演奏も兼ねてR.シューマンという作曲家の「蝶々」作品2から抜粋で使おうと思います。私が大好きな曲です。少し難しい曲なので、練習方法だけでなく、親しみを持ってもらえるように作曲家のお話や、曲の背景、かんたんな資料も作ろうかなと思ってます。(←30分で終わるのか!?)
気楽な雰囲気で私自身が楽しめる時間にしたいと思っていますし(笑)、できるだけピアノの近くで見てもらえるようにしたいなと思ってます。質問も受け付けますので、ちょっと難しそうかも..って思われる方も、ぜひご参加下さい^^ 途中からの参加も歓迎です。

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up to date

1月末の本番も無事おわり、しばらく暇やな〜〜なんてのほほんとしてましたが、5月以降の予定がぼつぼつ入ってきて、こりゃ、のんびりしているとまたあとでアップアップになるわと危機感を感じ、いいかげん諦めて譜読みを始めました。
どうも、先生なんてやってますが、先生だって、めんどうなことは先延ばしにしたいもんなのですよ。

そのひとつ、これ↓
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ついに来たか、ジョリヴェ。(ラスボス的な)
依頼が来たらなんでもやらねばならないのがこの伴奏業という仕事。
しかし、今までいろんなの来たけど拍子記号がないのは初めてやね・・[4]とか[6]とか、何それ 笑
譜読みは億劫ですが、実はこういうの、弾けてくると結構楽しい。
(私の中では)ロマン派、近代くらいまででも結構いろいろ制約があるけど、この辺に来るとかなり自由さが出てくる気がして、わりと大胆にできるところが快感です。外しても分かんないしね 爆
今年に入ってからやたらとこの曲を耳にするので、今のうちにやっておくと、他の方とでも使えてあとあと楽かもという打算もあり・・^^;

Denis Bouriakov (flute), Naoko Ishibashi (piano)

しかしこれ、譜めくりさんも大変だな〜〜

それと2016年はせっかくモーツァルト三昧でスタートしましたので、この際なので長年のモーツァルトアレルギーを無くそうYearにしようと思いました。
モーツァルトを弾く上で、個人的に大変だな、と思うポイントが、奏法。
ロマン派とかは身体の重心下へ下げて、脱力して腕の重みを使って・・というイメージなんですが、モーツァルトは+指を下す→下ろしたら即上げる(もちろんコンマ秒の世界です)、の繰り返しで、奏法といい、表現力といい、瞬発力を使って弾いていく気がしてます。これが、苦手だからと避けていると(笑)いざ来た時に感覚を思い出すのに時間がかかる・・・
ので、脱・モーツァルト苦手意識を目指して頑張りまーす。

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ぐぬぬ。。

なんとか、どうにか、こうにか間に合った、気がし、ます・・今回ばかりは本当に毎日精神面の戦いだったわ。。

2週間ずーっとツメツメだったので、今日はさすがに気持ちが途中萎えそうになりましたが「こういう時の踏ん張りの利かなさが長女の弱さか!?」と喝を入れ、なんとかがんばりました 爆

ここ1年くらいか?で曲を仕上げるのがほんとうに早くなり(慣れって怖い)
人の脳の可能性をしみじみ感じていますが、正直もうこんなカツカツなことはやりたくない (苦笑
しかし期日が短くても、ある時間の中でなんとかしなければ、と思ってほんとになんとかなってしまっているので、
「この曲は一通り弾けるまでにどのくらいかかるのか」という判断が普通に出来なくなっているのかも。。
最終的になんとかなりますが、普通の日常生活送りながらいろんなことを平行でやっていくにはキツいです。
いっそ、ソナタ→○ヶ月、小品→○ヶ月等々おおまかな仕上げまでの期間を設定してしまった方が、自分にとって安全なのかもです。
そろそろ学習したい 笑

そうそう、こういう超☆短期集中なさらい方をやっていると痛感するのは、メンテナンスの大切さ。
やむを得ず長時間さらうことにはなりますが、弾きっぱなしでなく、必ず一区切りごとに5~30分の休憩を挟みつつ、
ストレッチで身体のケア、ホットタオルで目のケアは欠かせません。
ここ1、2年くらいでずいぶん意識してやるようにはなりましたが、以前は全くやらずにぶっ通しで無茶な練習をしてたので、
そりゃ身体にガタが来て当然だったなぁ、と猛省です。

もう若くないので(今後は)練習以外の部分の生活もしっかりとして、万全な演奏面を支えたいと思います。