lesson, ピアノ奏法, レッスン(教える), レッスン(習う), ロシアピアニズム

多様性

なんとなく気分が乗ってきまして笑
続けて書いてみました。

実は「ロシアピアニズムを勉強していて」というと時々なんと答えたら良いか困ったなということがありまして
「ロシアの作曲家を勉強しているんですね (違うんです)」
「(動画などで)このピアニストの演奏はロシアピアニズムですか」
とお尋ねになられること。(ロシアピアニズム学習者あるあるの質問かもしれない・・)

これまでこうした質問をいただいて、返答に困るなと感じていたのは、私が不勉強だというのもあるかもしれないのですが、(特に)大野先生のメソッドでよく感じるのは、習っていることとしては響きを聴き、音にまとう手段としての訓練でその先は個々の個性や好みなどにも委ねられてくるということ。(そこが私が大野先生のメソッドに信頼を寄せている点でもある)
なので、この弾き方はロシアピアニズムかどうか、と問われると、その要素はあるかないか、くらいはわかるかもしれないけど私程度ではとても決めつけられることではなく、それで返答に困っていたのだな、ということに気づきました。

改めてそんなことに気づかせてくれたのが、同じ大野門下の丸尾祐嗣さんの動画です。

◆ロシアピアニズムの話:演奏感覚、流派や個性について等・・
https://youtu.be/cFlH3ZTqRgc

私がもやもやと感じていたことが分かりやすくお話しされていて、特に習得段階で陥るスランプ?のようなところは、そうそう、と深く同意しながら拝聴しました。


ロシアピアニズムについて学んでいくと頻繁に目にするのが多様性という言葉です。人の体、生きてきた背景、それによって培われた思考などはそれぞれ異なり、その部分を大切にすることで千差万別の演奏となる、私がロシアピアニズムを勉強するのは、そんな考え方を好むからかもしれません。

ロシアピアニズムの道に入り研鑽した結果、それぞれの個性や好みに合わせてオリジナリティを追求していく方が多いように感じています。

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レッスン内の葛藤

昨年中からなんとなくいつも悩んでいたことがあります。
私は2017年の終わりから東京の大野眞嗣先生のもとでロシアピアニズムという奏法を学び始めました。

ロシアピアニズムとはなんぞやという方は秀逸な動画がありますので是非こちらをどうぞ。
⭐︎アーニャちゃんねる☆【まずはこれ見て】ロシアピアニズムって何?
https://youtu.be/Dx9iqResSUU
同じく大野先生に師事してらっしゃる筋金入りのロシアピアニズマーさんです
他の動画も面白いので是非♫

これが従来のピアノ奏法とは大きく異なるのですよ笑
で、今のところ拙レッスン室では、以前の私が私なりに体の使い方を解析して、自分の中でのベストと思われる奏法 (これはこれでまあまあいい線いってると思う) でもってお教えしているわけですが、
ロシアピアニズムを自分が習得すればするほど、今度は自分の耳も育って来まして、従来奏法 (言葉が正しいのか分からん) だけで教えていると、自分の耳が納得いかない状態が出て来たわけです。
で、多分時々そこがごっちゃになっていて、うっかり通常のピアノを楽しむだけなら十分な領域を超えてお伝えしていることもあるかもしれない、ということです。
(伝わりづらくすみません。もうこの時点で何いってるか分からん、という方はどうぞストップしてくださいませ)

でも、大野先生のメソッドなのでミックスするわけにもいかず、最近自分の中でたいへん葛藤が出て来ます。
(時々生徒さんにも難しいこと言ってしまっていたら本当ごめんなさい)

で、自分のためにも覚書として、改めて整理したものを残しておきたいと思いました。以下です。

【ピアノを楽しむための領域】(私のオリジナル)
・ピアノの基本(楽譜を読めるようにする、リズムを理解する)
・力みのない個性を生かした良い音づくり
・音楽的なセンスの向上
・強弱 (自然なダイナミクスのつけかた)
・個々のキャラクターに合った音楽性の成長
・正確なリズムを身につける
・音と音のつなぎ目をなくしていく(いわゆる基音)
・一般的なピアノ曲に登場するテクニックの不足を解消する ←得意分野

【メンタルトレーニング】(花尾先生から教授いただき、教えられる部分)
・呼吸法、リラックスの大切さ
・本番に向かうための日常作り
・本番前のルーティン作り
・個々の緊張傾向の分析
・自己肯定感を底上げする
・安定した最低ラインの演奏
・自分の良いところに気づく
・相手を認める
・フラットな状態を維持する
・練習と本番の差を少なくしていく
・個々に合わせた体の使い方を模索し、演奏時に生じる痛みをなくしていく

【ロシアピアニズム】(大野メソッドにて教授いただいた部分)
・音と音のつなぎ目をなくしていく(響きでつなぐ)
・ピアノを歌わせる(というか自然に歌いだすというか?)
・指で弾かない
・指をフリーにするため、支えるための他の部分の筋肉をつけていく
・以上を可能にするため、耳の使い方を変えていく(自分で聞けないと分からないから)

私はまだお伝えできないのですが、以上のようなことでしょうか。
ロシアピアニズムに興味を持たれた方は本がたくさん出ていますので読んでみてください。
YouTubeでもアーニャさん始めロシアピアニズムについて分かりやすく伝えてくださる方がたくさんいらっしゃいます。

私個人がロシアピアニズムアを学び始め、自分が僅かながらでも習得し始めて感じたことは、音楽が究極に人を癒したりすることが可能かもしれないということ。
世に音楽療法という言葉があり、音楽療法ってなんだろうと時々考えていたのですが、ロシアピアニズムで紡がれる演奏、音はただただ、それを浴びるだけでほーっとリラックスするのです。
とても耳の良い生徒さんがいらっしゃるのですが、その方に通常の奏法(過去の私をできるだけ再現してみた笑)と、現在の奏法で聴き比べていただいたところ、「やばいっす」と仰っていた笑
少し前の記憶でうろ覚えですが、あわあわがふわふわ〜と立ち上っていく、というような表現をしてらっしゃいました。
医療関係の方で音楽を医療に取り入れたいと以前から仰っていて、それが可能になるかもと興奮していらっしゃいました。今はまだ私がお伝えできませんが、もし免許皆伝となったらぜひお願いしますと言ってくださり、私も違いをお伝えできたことがとても嬉しかったです。

もし、アマチュア上級、プロフェッショナルの方で今の自分の演奏に不足はないがなんとなく満足もしていない、という方がいらっしゃいましたら、多分さらにもうワンランク上の演奏を欲しているのでしょう。
(ロシアピアニズムでない?奏法で活動していらっしゃるピアニストさんもとても尊敬しています)
若い方で、将来演奏家を志している方は、早めにロシアピアニズムのレッスンに触れることを超お勧めします。
少しでもロシアピアニズムという言葉が引っかかった方は、是非ロシアピアニズムといわれるピアニストの演奏に触れて、そして可能でしたらレッスンにいらしてみてください。
(たいへん優秀な先生がたくさんいらっしゃいます)

長くなってしまいましたが、ここ10年ほどの自分の経過のまとめともなりました。
最後までお読みくださりありがとうございました。

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コーガピアノ道

大野眞嗣先生のレッスンでお世話になっているアシスタントの光賀晴紀先生の動画シリーズです♪

マニアックな内容で(笑)レッスン生でないと不思議な表現も出てくるかもしれませんが、ふだん、私が教えていただいて実践している内容がふんだんに詰まっています。教え方もお上手で毎回のレッスンからインスピレーションをたくさんいただいています。

もし、ご興味がありましたら、ご覧になってみてください(*^^*)

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ロシアピアニズム

11月2日(土)ルーテル市ヶ谷ホールにて、大野眞嗣先生の門下生発表会が終わりました。
私はシューベルトの即興曲作品90-3を弾かせていただきました。
お世話になりました、先生方、有難うございました。楽屋でご一緒してくださった皆様、有難うございます。

本番前々日にレッスンに伺ったのですが、もう、直前だし、先生の御宅のスタインウェイでタッチと、ながれを確認させていただくくらいかな〜と思っていたのですけど、「また新しいタッチが見つかりまして✨(←滝汗)」
と仰るので、結局新しい奏法を使っての修正?のような感じでした。

その後も練習室を借りて、確認作業をし、本番では。。それが出せたのかどうかわかりませんが、
とにかく、教えていただいたタッチと音を再現せねば〜と、いう思いで、ただでさえ遅かったテンポ設定が、弾き始めたらさらに遅くなっており(笑)おそらくは世界最遅!7分はかかってしまったかもしれない。とにかく一音一音鳴らしていったら終わった、という感じです笑
根気よく聞いてくださった方、ありがとうございます。

レッスンの時に、大野先生から、「最初は何きっかけで来たんだっけ」と言われまして、振り返ると私は、SNSの音楽友達(これまた大野さんと仰る)が大野先生のブログをよくチェックしていて、それで興味を持ったのがきっかけでした。
ちょうど大曲シューベルトの「しぼめる花・・」のテクニックに苦戦した直後で、自分の技術的に限界が見えてきたかなと感じていたとき、ログの一つを拝読して、この先生なら、なにか変われるかも、と思ったのです。

レッスンに伺ってその日に、つまづいた技術で自分に足りないのはこれだ、と思って、目先の技術的な解消にとらわれず、とりあえず通ってみよ、と思ったのでした。(←芸術と技術は表裏一体、大野先生のところへ通うにはかなり不純な動機でしたけど笑)

そこから、2年。(先日の10/10で丸2年でした)
結果、音も格段に良くなったよ、といろんな方から言っていただけるようになりましたし、これまでと違う筋肉を使うので、そのトレーニングによって、技術的にもずいぶん楽になり、私のお仕事はアンサンブルだけど、倍音が増えたことによって、倍音楽器との合わせでソリストさんに楽してもらえるようになりました。

といっても、なんか、歌いやすい、吹きやすい、等で決定的な確信はこれまでなかったのだけど、今日、フルーティストでメンタルトレーナーの花尾律子先生のところで、フォーレを初見で合わせた時、私は初見でいっぱいいっぱいだったのですが(←フォーレの和声はよくわからん!爆)、何だかわからないけど、めっちゃ合わせやすくなってます!と言ってくださって、びっくりしました。
「なんだかわからないけど」というのは一番嬉しいし、こういうのは、分析してしまうときっとつまらなくなってしまうのですが(笑)おそらく、これまでの私のピアノの音が一本の線とすると、その幅が太くなり、結果フルート側がきっちり音程を合わせに行く必要がなくなって、楽なのかもしれない、とのことでした。

ものすごく面白い結果!
それをバシッと言い当ててくださった花尾先生もすごい!
そしてここまで根気よく育ててくださった大野先生、トレーナーの先生に感謝です。
私は大学を卒業してずいぶんなりますが、一般的に、技術の伸びしろは20代まで、と言われる中で、まだまだ、余地があるのにも驚きましたし、人の可能性、ピアノの可能性は無限だし、そして探究心を忘れないことは大切だな、と感じました。

書きたいことは山ほどありますが、スッキリ読んでいただくために、短めにまとめてみました。



ピアノまわり, ピアノ奏法, ロシアピアニズム, 音楽

191113 1時間だけコンサート 秋から冬へ

次はこれ!
大変レアな(笑)ソロコンサートです。
懇意にさせていただいています、JR岐阜駅近くの素敵な小ホール、

カーザップラウジさん https://m.facebook.com/CasApplausi-カーザップラウジ-139809540137247/
で、1時間だけのソロコンサートをさせていただきます。
少々長いタイトル「小山文榮がお届けするお茶する前に1時間だけコンサート」シリーズは、実はずいぶん前に度胸試しで企画し、しばらく続けておりました。
今回は、カーザップラウジさんより、平日の昼間にお越しいただけるような企画を、とご相談されて、このシリーズを思い出し、久しぶりに引っ張り出した次第です。

このシリーズは
・コンサートの後はお友達とお茶して帰りたい
・終演後はコンサートのあれこれをおしゃべりしたい
・夜よりお昼間の方が気分的にゆったりできる
・短めのコンサートがいい
という、私の「こんなコンサートがあったらいいな」という希望をふんだんに詰め込んでいます笑

そんなちょっとお出かけするような気分で、気軽にクラシックを聴いていただけたら嬉しいです。
私がここ数年大野眞嗣先生のロシアピアニズムメソッドのもとで、コツコツと鍛錬してきました(と思いたい)奏法で、モーツァルトとシューベルトを中心に聴きやすく、コンパクトな曲たちでまとめています。拙いですが、私のおしゃべりとともに進行させていただきます。
弾きたい曲を集めましたら、なんとなくしっとり系になりましたので、曲たちで秋から冬へ移り変わる景色をお届けできたらいいなと思っております。

チケットはチラシの連絡先、お問い合わせ、直接(笑)等承っております。当日までに完売しますと、当日券がお出しできなくなりますので、お早めにご検討いただけましたらありがたいです。

ご多用中かと存じますが、楽しい時間を共有させていただけましたら、嬉しいです。

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外観を変えてみました。

以前のテーマ、落ち着いていて気に入っていたのですけど、スマートフォン経由だと、プルダウンで項目を選択してもリンク先へ飛べなくなっているのが発覚しまして、慌てて変更いたしました。
このためにレッスン項目や、お問い合わせフォームなどが快適に使えなかったことがわかり、せっかくご興味を持ってくださってもすぐに問い合わせをしていただけなかったようです。
ご迷惑をおかけしておりまして、申し訳ありません。

遅れておりますお問い合わせにつきましては、順次、ご連絡を差し上げております。
今後はできるだけ早いレスポンスを心がけますので、またご縁が繋がりましたら嬉しいです。
どうぞよろしくお願いいたします。

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「響き」に革命を起こすロシアピアニズム

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大野眞嗣先生の著書をざーっと読み終えました。またじっくり読み返したいと思います。
先生が構築してこられたピアニズムという観点からも大変興味深いし、日頃から先生がブログで綴られていることを基にしているので、改めて深く納得することも多く、先生のお人柄、細やかさ、知識、探究心に敬服するとともに、素晴らしい先生とのご縁があったことに感謝しています。師事している立場としては日頃からの「大野節」と言っていいのか(笑)先生の口調で脳内再生されるようなこともあり、ちょっとほっこりしつつ拝読しました。

私は2017年10月に初めて先生のところへ伺い、その時点でもう継続して通うことは覚悟していたわけですが(笑)、正直、東京までレッスンに通うことになるのでこれから頑張らないとなぁ、と思っていました笑
以前から拝読していたブログ記事の考察力や探究心の高さに敬服しており、私にとっては大先生だし、粗相があってはいけない、と緊張感でいっぱいでしたが、穏やかで人をリラックスさせる雰囲気をお持ちで、ずいぶん安堵したことを覚えています。
絵がお好きなのはブログで知っておりましたが、レッスン室には素晴らしい絵がたくさんかかっていて、前のレッスン生さんを待っている間、緊張から逃避するために首が痛くなるくらい、ずーっと壁の桜の絵を眺めていました笑(←あとから千住博氏の作と聞かされてびっくりした)
それを指摘されたので、絵を見るのが好きで、とお伝えしたらちょっと席を外された後たくさんの絵を運んで見せてくださって、美味しい紅茶を入れてくださり、おかげさまでずいぶん緊張が解けました。
その時確か先生はチェック柄のシャツを着てらしたのだけど、肩のところにうっすら埃がついているのが見えて(笑)もしかしたら私をリラックスさせるためにわざわざ出してきてくださったのかな、と思って先生のお気遣いに感動して、その瞬間、この先生を信頼しよう、と思いました。

FBなんかで書くと、ちょっと気恥ずかしいので、ここでこっそり書いてみました笑

それにしても・・人生を振り返っても師事した先生方、本当に人間的で懐の深い方ばかりで、その点とても恵まれているなぁと感じます。先生方が生き方で示してくださっているように、私も頑張って追いかけようと思います。(といっても先生方は常に探求し続けてらっしゃるので追いつけることは、ない)

先生のブログと、著書です
大野眞嗣 ロシアピアニズムをつぶやく

ベストセラー1位✨
「響き」に革命を起こすロシアピアニズム-色彩あふれる演奏を目指して-大野-眞嗣

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あひるメソッド

「あひるメソッド」のご紹介。
あひるを使ってトレーニングする方法(メソッド)です。
きっかけはロシアピアニズムの大野眞嗣先生のところで教えていただいたトレーニングで、それはとても効果的なのですが初心者にはなかなか難しいので、子供さんでも気軽に楽しくトレーニングに取り組んでもらえないかと考案したものです。ピアノを弾く時の手の形をキープできるようになるという思わぬ副産物がありましたのでご紹介します。お子さんにも楽しんで続けてもらえます。

さそく動画↓ (4分ほどなので観ていただけたら嬉しい)

大野先生に教わったことを、身体の使い方のプロであるメンタルトレーナーの花尾律子先生に解析してもらい、具体的にトレーニングが必要な部分を特定し、身体のメンテナンスをしてもらっている整体師の国井真澄先生にどんな動きが効果的か相談し、殻付きクルミを使ったトレーニング法を考えてもらいました。
(クルミを使った手の運動は認知症予防としても知られていますね♪)
クルミよりも子供の手に収まりやすいものを探した結果、あひるのおもちゃがちょうど良く、かわいいので生徒たちも楽しんで取り組んでくれています。
一年間続けてもらったら思った以上の結果となり、ピアノを習いたての頃に苦戦する手の形が改善されたことから、今回ご紹介してみました。普段あまり使わない部分をトレーニングしていきますので、一度にたくさんやると手がだるくなったりします。ご注意ください。
少しずつ、コツコツやることが大切です。

ピアノだけでなく、ヴァイオリンやその他指を使う楽器に対応することから、友人のヴァイオリニストにこのトレーニングってヴァイオリンにはどう?と確認したところ、いいと思う!と言ってくれて、「それ、あひるメソッドでいいやん!」と若干アルコールの入った状態で名付けられました笑

動画は簡略して喋ってますのでちょっとだけ補足。
動画の中で指先を使わないようにと言っていますが、あひるメソッドを続けることで手の筋肉だけでなく、下腕の筋肉も少しずつですが発達します。下の写真のように動かすポイントが違うと、反応する箇所も異なってくるのですが、指先を動かすと腕の外側が反応するの、分かりますか? 逆に手の中心を動かすと、腕の内側が反応します。内側も同時に鍛えていくことで、より支えがしっかりとしてきて、長時間ピアノを弾いていても疲れにくくなります。ちなみに、よく練習しすぎて「腱鞘炎になってしまった・・」という場合この下腕の外側であることが多いです。指先をうまく使わないと時に弊害も起こる、というわかりやすい事例ではないかと思います。

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手の形やピアノの上達で苦戦されている先生方、ピアノを習得中のお子さんたち、もちろん大人の方でも楽しんで取り組んでいただけたら嬉しいです。できるだけ楽しく練習に取り組んで、末長くピアノを愛好してくださる方が増えますように✨

あひるメソッド、は大野先生のピアノメソッドで習ったことを基にしていますので先生に了承を得てご紹介してます。このお手軽メソッド(笑)で得られることはピアノを弾く上で助けにはなりますが、あくまでほんの爪の先くらいのものです笑
ピアノを弾くことは全身運動で、日々身体の内面と向き合い、より個々に合った効率的な弾き方を模索していくことが大切ですので、もっと掘り下げてみたい、とご興味のある方は私までお尋ねいただくか、大野ピアノメソッドでのお勉強をお勧めいたします♪

そんな大野先生の最近出された本はこちら
「響き」に革命を起こすロシアピアニズム-色彩あふれる演奏を目指して-大野-眞嗣

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「響き」に革命を起こすロシアピアニズム~色彩あふれる演奏を目指して~

現在師事している大野眞嗣先生の著書が発売されました。先生、おめでとうございます。
先生の長年綴られてきたブログをまとめたものです。
アマゾンで予約して届いて早速拝読しておりますが、今更ながら先生の視野の広さ、知識の深さに感銘を受けながら進めています。
発売開始前からアマゾンでベストセラーとなり、増版も決定したそうです。
読みながら、これは専門家だけでなく、ぜひ音楽を愛好するみなさまに読んでいただきたいな、と感じました。コンサートを聴く視点(?)が変わると思います。

冒頭数ページを読んだところで、ここにあえて付け加えるなら(←なんて恐れ多い!)・・ピアノの蓋は全開であるべき、と記載していただけたら・・と伴奏ピアニストとして感じました。先生のご本はピアノのソロを前提としていて、ソロでは全開が当たり前のことなのでその前提で書かれており記載はありせんが、ピアノは全開の状態で、ピアノの能力を最大限に発揮するのです。
特に声楽の方などで蓋は最小のピンか、半開を望まれる方が今だに多く、やはり声が負ける、など(思い込みの場合が多いと思いますが・・)の危惧もあろうから理解をしたいとは思うのです。
ですが、ピアノの立場ですと、半開と全開では、間を読むことのできる早さが全然変わってきて(体感で1秒くらいに感じる怖)、ソリストとのコンタクトの取りやすさが格段に変わってくるのです。
蓋を開けた状態では、半開に比べてソリストの息づかいというか、気というか・・うまく表現できないのですが、そういった音楽を絡めて進める上で大切な要素を察知する早さが全然変わってくるのです。
アンサンブルですから、これによって音楽の隙間ができにくくなる=演奏の密度が変わってくることはお分かりいただけると思います。
もちろん、先生が書かれている倍音を持っているピアニストであれば、それをフルに活用することができますし、倍音を含んだピアノの音と、倍音を多く含む弦、管、歌とミックスして相乗効果でより良い演奏になることは、ご想像いただけるのでは、と思います。

音量が怖いのであれば、伴奏を主として活動してらっしゃるピアニストであれば、コントロールは確実にしてくれるはずですし、そして、意外と知られていないようですが、ピアノの蓋は反響板になり、そこから出るピアノの音とソリストの音がミックスして客席により届くようになります✨
ですので、ぜひともピアノ蓋を恐れず、利用するつもりで信頼してピアノに委ねてほしいな♪

・・と先生の著書に便乗して日頃から感じていたことを吐露してみました 爆

話はずいぶんそれてしまいましたが、とにかく倍音素晴らしい、ビバ倍音 笑

そんなわけで、多くの方にきっと衝撃を与える本、ぜひお手に取ってみてください。

「響き」に革命を起こすロシアピアニズム~色彩あふれる演奏を目指して~
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忘年会

11月の記憶がありませんが、気づいたら師走でした。

中学の頃の一部の気の合う同級生たちで時々飲みます。先日は忘年会でした。
仕事柄、年齢はぼんやりさせとくくらいがちょうどいいよと言われるので、あまり言わないのですが、ざっくり言うと辰年です笑
中堅といわれる頃合い、みんなそれぞれの分野で、そこそこ地位を獲得して頑張っています。
話の流れで、最近東京へレッスンに通っている、と言ったら、びっくりされました。
どうも、プロとしてやってるのに、教えてるのに、まだレッスン通う必要があるの?というニュアンスらしいのですが、
私の大学の頃からの師匠山下先生が「どんどん新しいことを取り入れていかないと」「柔軟な姿勢で」と常に言ってましたので、私も時代に置いていかれないよう必死でついていってるくらいな感覚です。
「会社で、新しいシステムが導入されたら研修して必死で覚えないと仕事できないでしょ、そんなもんだよ」
と言ったら確かに、と納得してもらえました笑

演奏する立場としても、教える側としても、一年一年アップデートしていっています。
2018年、控えめにして、ゆったり過ごすつもりでしたが、なんだかんだと盛りだくさんでした。
2019年も、頭を柔らかくして、色々吸収したいな。
あとそろそろヨーロッパの空気を吸いに行きたいです。