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★関東でのレッスンのお知らせ★

関東でのレッスン生募集を開始したいと思います。
現在は岐阜のレッスンがメインですので、
関東でのレッスンは不定期の単発レッスンのみ対応いたします。
スタジオをお借りいただく場合一律1,000円引きといたします。(学生割引も適用)

レッスン内容
・メンタルトレーニングレッスン(楽器不問) 60分6,000円、90分10,000円
・ピアノレッスン(当面は出張のみ) 60分7,000円、90分10,000円 120分13,000円

初回レッスンは60分4,000円です。
25歳以下の学生さんは全てのレッスンで1,000円引きです。

メンタルトレーニングレッスンはカウンセリングがメインで演奏も見ます。
私がお伝えしているメンタルトレーニングレッスンは私も師事している花尾律子先生オリジナルのメソッドで、先生ご自身はドイツでメンタルトレーニングを学ばれたものを、音楽家向けにレッスンされています。メンタル面だけでなく、本番のメンタルを真から支えるための演奏技術、構築力、体力づくり、メンテナンス、練習の仕方まで多角的に向上させていきます。私はアンサンブルピアニストですので、楽器の方の場合はレッスン中に合わせながらアンサンブルを見させていただくことも可能です。

ピアノレッスンの場合は、ご自身でスタジオを借りていただくか、ご自宅へ伺います。
・レッスン可能な練習室
音楽練習場オトレン
他にご希望の場所がありましたらお申し出ください。
関東にはたくさん優秀な先生がいらっしゃると思いますが、私の場合は個々の身体に合わせたベストな奏法を、生徒さんの姿勢を見ながら一緒に探っていくことを大切にしております。特に小柄で不安のある方お試しください。
音楽の基礎は学んで来ており、目指す演奏も知っていて、自分で勉強することもできるがなんとなく伸び悩んでいる上級アマチュア〜プロの方など、テクニック、音楽性の面で根底から変わると定評があり、定期的に通ってくださっています。
もちろんメンタル面でもサポートいたします。

お子さんのレッスンは今のところ予定はありませんが、奏法、脱力などお困りでご要望があれば対応いたします。一度お問い合わせください。

上記レッスンのいずれも、演奏する上で身体の痛みなどお持ちの方には有効です。
月に数日間東京へ行きますので、まずはお気軽にお問い合わせください。

講師プロフィール

lesson, ピアノまわり, ピアノ奏法, メントレメソッド, レッスン(教える), レッスン(習う), ロシアピアニズム, 音楽

なんと

まさかの、レッスンだと思っていたら日にちを間違えていた件・・
先日誕生日で、年が一つ増えたのですが、そそっかしいのはなかなか治りません。

写真は全然関係ないですが、先日の誕生日で母がお祝いしてくれたケーキ屋さんです

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というわけで時間が空いたので久しぶりに投稿をと思いました。(←もっと書こう
ちょっと長くなりましたので、適当に流してお読みください
書くことはたくさんたくさん貯めてあるのですが(笑) 最近の大きな出来事は大野眞嗣先生の門下生発表会に出させていただいたこと!
とても緊張しましたが、先生が、「お祭りみたいなもんだよ」とおっしゃる通り、次々といろんな個性のピアニストさんが登場し演奏されるのを「聞くのは」楽しかったです✨ 自分の時はめちゃ集中してました笑

バタバタの会場で偶然お会いできた講師の比嘉先生と撮っていただけました
お忙しいのにありがとうございました!

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以前セミナーで知り合った、少し年上でとても尊敬しているピアニストさんがいて、先日その方から一度会って話したい、とお誘いを受けお茶をしてきました。
会えばお話はするけど、大変できる方で普段とてもお忙しいので、個人的に会ってお茶するなどこれまでなかったのですが、私も一度お話ししてみたいと思っていたので嬉しいお誘いでした。
どんなご用件かと思ったら、前に聞いた私の演奏に興味を持ってくださり、受けているレッスンなどについて知りたいとのこと。そう言われてみて改めて、私自身が今の状態に至る経緯を振り返ったのでした。

今持っている、私が音楽をする上で大事にしていることは、やはり大学の時からの師匠山下勝先生の影響が大きく(←本人が聞いたら嫌がりそう笑)、良い音楽家として、音楽、音とは、演奏活動を続けるに大事なことは、全般を徹底的に伝えられ(しかし師匠は天才なので、愚弟子は消化できなかった笑)→メンタルの強化のためについた花尾律子先生から、本当の意味でメンタルを強化するには演奏技術の向上が大切だと、演奏の基礎、音、奏法を根気よく修正し続けていただき→そろそろ自分のできることも限界かも、と思っていたところへ、大野眞嗣先生とご縁があって、これまでの奏法と全く異なるアプローチでの奏法を教えていただいてもうすぐ一年になるところ。

もっとも、この他にも影響を受けたたくさんの方や先生方の存在があって、ほんの数行で表せることではないのですが、大まかだとこんな感じ。
この中で一番大きかったポイントは、ある時山下先生から、もうレッスンなど来ていてはいけない、と言われたこと。
自分で考えて、弾かなければならない、必要なことは楽譜に全て書いてある(←とは学生の頃からXX年言われ続けたことですが笑)、と言って、突き放されたこと。先生を大変信頼していた私は、ええ〜〜ひどい!さびしい!と言いつつも(笑)頑固な私がその時は妙に納得して、離れました。(今でも飲みの席にはお付き合いくださる気さくな大恩師です)
花尾先生と並行してレッスンに行っていたので、2~3年はメンタルトレーニングレッスンのみになり、その間に花尾先生から私が自立してやっていく上で必要な技術、演奏の構築力、テンポ感、練習の仕方、体力づくりまで弱点を徹底的に強化していただきました笑
この期間は、これまで長いことピアノを弾いてきたけど、一番濃くて、伸び率の高い時期だったと思います。先生はフルーティストなので、音量のコントロール(←フルートにとって絶対!)、ダイナミクスの作り方、掛け合いなど質の高いフルートアンサンブルのためにずいぶん鍛えていただきました。まだまだですが。

小柄で骨もあまり太くないので、大きな動きなどはどうしても技術的に不得手で、その点を心配のないレベルにするにはなかなか難しく、でも一般的に依頼のくる曲程度のテクニックの難度は自分で消化できるようになっていたので、このまま、不得手な曲が来たら時々大変な思いをしながらもなんとかしていくのかな〜、でもちょっとしんどいかもとぼんやり思っていたところへ、たまたま(本当に絶妙なタイミング笑)大野先生とのご縁をいただき、大野先生のメソッド(←日々アップデート中なので気が抜けない!)によって、倍音をたくさん含む、より豊かな響きを持つ音を出すためのテクニックを教えていただきました。技術の向上のためのアプローチではなかったのですが、結果今では技術の面でもまた一段と楽になりました。

そんなこんなを経た今の自分の演奏が、他の、しかも素晴らしい方だなぁ、と思っていた方のお耳におっと止まるようになったとは、とても嬉しかったです。音楽はもちろん地道な努力ありきですが、たくさんの好奇心と、それから現状維持でなく、常にもうちょっと、もうちょっとと欲し続ける欲張りな姿勢も必要かもしれません。ほんのちょっとずつ、欲を出していくと、自分の最低ラインが数ミリずつでも底上げして行って、そうすると見えてくる光景、引っかかってくる物や人が変わってくるかも。
私は決して英才教育でも出来の良い生徒でもなかったので、普通の、努力を続けてらっしゃる方ならきっともっとスマートに変われるんじゃないかな〜と思います✨

今年の初めに他界した白わんこの若かりし頃(*^^*)
私が人生の半分くらい苦楽を共にした子です。

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ペダルとビール

注:ペダルについて知りたい方は前半を、ビール好きな方は後半をお読みください。

このところレッスンをしていて、あれっと思ったことが続いたので書きます。
それはペダルの使い方。
巧みに弾かれる方でも意外と弱音ペダルを使う癖がない方が多くて、へぇ〜と思いました。
↓ペダルの名前は右からダンパーペダル、真ん中ソステヌートペダル、左はシフトペダルといいます。
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実は私も正式名称はちゃんと調べたことなくて、一番左はソフトペダルと言ってました。
アップライトピアノの一番左をそう呼ぶんですね〜 以後ちゃんと覚えます。

今書きながら、私も弱音ペダルにさっと足がいかない時期があったのを思い出しました。
結構慣れが必要で、練習しました。
踏み込む段階も微調整が必要だったりで、その場ですぐに使えるようになるものではないので、
慣れてらっしゃらない場合は、あ、使われないんですね、と他にできそうなことに切り替えるんですけど、
使いこなせるようになるととても楽だし、ダイナミクスの幅もとっても広がるのです。
せっかく3本もあるので、ぜひ有効活用しましょう♪笑

ところで3つあるペダルの役割は、ご存知ですか? (古いピアノなどは2つしかない場合もある。けっこう困る)
子どもさんたちはペダルを使いたいばかりだし、興味津々なのでレッスン中によく質問してきます(*^^*)
私も喜んで説明します 笑
一番右のダンパーペダル、みんながよく使いたがる、音を華やかにふわ〜〜んと響かせる役割、
真ん中のソステヌートペダル、鍵盤を押した直後に踏むと、鍵盤を離しても音が持続する役割、
一番左のシフトペダル、弱音機能、音が柔らかくもこもこになります。
一番右に右足を固定し、左足で真ん中と左を使い分ける感じです。

左のペダルよりもさらに、真ん中は使う方が少ないかもですね。
私は師匠が使われる方で、学生の頃教えていただきました。
真ん中を使うのは特に踏むタイミングも難しく、最初はぎこちなかったです 笑
でも慣れるととっても便利。シューマンなどで音がとても離れている時によく使います。
踏むタイミングや、段階など、ご自分で工夫されるうちに慣れると思いますが、
そんなに便利なら使ってみたいけど、よくわからない、という場合はお気軽に聞いてください✨






で、

このところプライベートや仕事関係でお酒の席が珍しく続きました。
私はビール党です 笑
それはあまり関係ないんですけど、とにかく普段は翌日の練習に響くのでほとんど飲まないようにしており、
飲んでもなるべく次の日の練習に影響が出ないようにしたい。
(とくにレッスンなどがあると大迷惑ですし…)
まあアルコールの臭い消しは一般的な方法として置いといて、不調として残さないコツは、水分をちゃんと摂ることです。
アルコールというのは利尿作用があり、500mlのビールを飲むと体の水分が800ml出ていくのだそうです。
おおこわい。
なので、中ジョッキ3杯飲んだとすると、2リットル以上は水分を摂取したほうがいいということですね。
お腹、たぷんたぷんになりますね。
ちょっと大変なんですけど、うぇ〜い、と帰宅してもそのあと意識的に水分を摂取するだけで翌朝かなり楽です。(できれば飲んだ量と同じくらいがいいかな)
顔もむくんでぱんぱんになったりしません。心なしか、お酒の匂いも残らないような気がします。(これは気のせいかもしれない)
本当にオススメ。ぜひお試しください。

写真はビールといえばオクトーバーフェスト! ドイツのミュンヒェンでの懐かしく苦い(?)思い出です。

Prost!(乾杯) オクトーバーフェスト会場では1リットルジョッキしかありません。
席に着いたらたとえ下戸でも頼まないといけないという恐ろしい規則。
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この時は飲めない子と一緒だったので結局彼女の分も私がいただきました。
その後の記憶がない。
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会場内にはアトラクションがいっぱい。飲んで、そしてこういうのに乗ってグルグル回り、その後(自主規制)という。
お堅い真面目な印象のドイツ人のアホな陽気なところが顕著に出るイベントです。
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プレトーーク

3月26日(土)の発表会は、レッスンに通ってくださってる皆さんへお渡ししたご案内には、13時半開演としてますが、12時半頃から30~40分ほどで「ピアニストの練習法」と題してプレトークをしようかな〜と思ってます^^

普段練習しろしろって言ってる先生こそ練習してるの!?という疑問を解消すべく・・というのは冗談ですが(笑)私が練習する上で注意していること、ピアノに向かう姿勢、座り方などの奏法に関することや、小さな曲も難しい曲も、気をつけるところって似てるんだよっていう点を説明していく予定です。
初の試みなのでちょっとドキドキですが、いつかは弾きたい曲が弾けるようになるかも?とモチベーションも上がってくれたらいいなという思いから試験的にやってみようと思います。ピアノは弾けるようになりたいけど、練習はめんどうだな〜という方へ、どんな練習がどういう効果を生むのかを知って、練習に向かう姿勢が少しでも前向きになったらいいなという期待を込めて♪ 

参加費500円で、付き添い、保護者の方は無料です。一般の方も、どうぞお越しください。
さて、曲は何を使おうかな〜と思いましたが、講師演奏も兼ねてR.シューマンという作曲家の「蝶々」作品2から抜粋で使おうと思います。私が大好きな曲です。少し難しい曲なので、練習方法だけでなく、親しみを持ってもらえるように作曲家のお話や、曲の背景、かんたんな資料も作ろうかなと思ってます。(←30分で終わるのか!?)
気楽な雰囲気で私自身が楽しめる時間にしたいと思っていますし(笑)、できるだけピアノの近くで見てもらえるようにしたいなと思ってます。質問も受け付けますので、ちょっと難しそうかも..って思われる方も、ぜひご参加下さい^^ 途中からの参加も歓迎です。

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up to date

1月末の本番も無事おわり、しばらく暇やな〜〜なんてのほほんとしてましたが、5月以降の予定がぼつぼつ入ってきて、こりゃ、のんびりしているとまたあとでアップアップになるわと危機感を感じ、いいかげん諦めて譜読みを始めました。
どうも、先生なんてやってますが、先生だって、めんどうなことは先延ばしにしたいもんなのですよ。

そのひとつ、これ↓
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ついに来たか、ジョリヴェ。(ラスボス的な)
依頼が来たらなんでもやらねばならないのがこの伴奏業という仕事。
しかし、今までいろんなの来たけど拍子記号がないのは初めてやね・・[4]とか[6]とか、何それ 笑
譜読みは億劫ですが、実はこういうの、弾けてくると結構楽しい。
(私の中では)ロマン派、近代くらいまででも結構いろいろ制約があるけど、この辺に来るとかなり自由さが出てくる気がして、わりと大胆にできるところが快感です。外しても分かんないしね 爆
今年に入ってからやたらとこの曲を耳にするので、今のうちにやっておくと、他の方とでも使えてあとあと楽かもという打算もあり・・^^;

Denis Bouriakov (flute), Naoko Ishibashi (piano)

しかしこれ、譜めくりさんも大変だな〜〜

それと2016年はせっかくモーツァルト三昧でスタートしましたので、この際なので長年のモーツァルトアレルギーを無くそうYearにしようと思いました。
モーツァルトを弾く上で、個人的に大変だな、と思うポイントが、奏法。
ロマン派とかは身体の重心下へ下げて、脱力して腕の重みを使って・・というイメージなんですが、モーツァルトは+指を下す→下ろしたら即上げる(もちろんコンマ秒の世界です)、の繰り返しで、奏法といい、表現力といい、瞬発力を使って弾いていく気がしてます。これが、苦手だからと避けていると(笑)いざ来た時に感覚を思い出すのに時間がかかる・・・
ので、脱・モーツァルト苦手意識を目指して頑張りまーす。

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ピアノ奏法 – 指を鍛える –

レッスンの項目にもありますように、ピアノを教える上で大事にしていることのひとつに、「個々の身体を最大限に上手に使い、その人が持つ一番良い音」で演奏することを目指しています。私自身が探求しているから、というのもありますが。
たいへん気の長い話で、なかなか一朝一夕で変わることではないのですが(私は自分の師に”まずは”10年、と言われました。。覚悟)これは結果的に身体に負担をかけないため、故障の少なく、将来的に息の長いピアノ演奏を可能にします。(今のところわたしはそうです)
というわけで、拙宅へレッスンに来てくださっているみなさんへも最初にそのようにお話しし、ご理解を頂いております。

上手に脱力をし、柔らかく、響きのある音を目指してお教えしていく訳ですが、ただ脱力しただけではふにゃふにゃの音になってしまうので、それを支えるのが、10本の指です。私もまだまだ全てが均一ではないですが、指を強くするために、師匠に教えて頂いた方法をお伝えします。

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サンプルは相変わらずウチの母(年齢非公開 趣味ピアノ歴X年)です。

ピアノの鍵盤を使う方法と、鍵盤の蓋を使う方法2パターンやってもらいましたが、音が出ない蓋バージョンの方が出している音にとらわれなくて分かりやすい、と言ったのでピアノの鍵盤の蓋を使っている画像を使っています。蓋を使う場合は、立った方がやりやすいです。
実際はアップライトピアノの場合が多いかと思いますので、その場合は座って、鍵盤を使ってください。
椅子にしっかりと座って(背筋と、腹筋意識して)肩から脱力し、何の音でもいいので、上から指を落とします。きちんと脱力できていれば、落とした瞬間に指先以外は鍵盤から下の部分へ落ちるはずです。指だけ残した状態を保持します。
上手に力が抜けない場合は、一度全身にぎゅーっっと力を入れて縮こまったあと、ぱっと緩めると、抜けます。

ぜんぶの指で、地味〜ですが、毎日コツコツやることが大事。
私はこの他にピシュナ教則本も使ってます。間違った練習方法だと手を痛めるので、かならずご相談ください。

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ピアノ奏法 - 手のかたち –

ピアノを弾く時の手のかたち、についてすこし例を載せます。

良く言われるのは「手をまるく」とか「たまごをにぎった手をふわっと開いて」なんて感じですが、

極論を言えば



「良い音が出りゃそれで良い」



気がします 爆
しかしそれでは先生としてあまりに投げやりなので、理想的な手のかたちの一例、をご紹介します。

本日のお手本はウチの母(年齢非公開 趣味ピアノ歴X年)です。
(自分で自分の写真は撮れないので、失礼)

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初見で弾けるくらいの音の少ない練習曲を弾いてもらってます。

右手は理想的なかたちですが、左手は指の付け根から手首へとずいぶん下がっています。手首に負担がかかっている状態です。
恐らく右手より、左手の指が弱いせいだと思います。
姿勢については事前によく注意しており、肩から腰への姿勢を整えて、腰から下へ重心を落として(その他諸々)と意識してもらっているので、腕については脱力している状態です。
せっかく肩から脱力していても、手首で力がストップしてしまい手の先へ伝わりません。この状態だと速い曲はスムーズに弾けませんし、長時間弾くと手首や肘の下辺りが痛くなってくるはずです。

指を強くする方法は、また次の時に。

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ピアノのためのメソッド

さて、最近いろんな年齢の生徒さんが来てくださるようになりました。
レッスン時間は短く、お伝えできることも限られております。(私もその場では思い出さないかもしれません笑)

で、

私自身が練習しながら、ああ〜私、普段こういうこと気をつけてるんだなぁ、とか
効率の良い練習方法をお伝えしておきたいなぁ、と思ったことをここで書いていこ、と思い立ちました。
恐らくプロの方でも、他の楽器の方でも有効な方法が、いくつかあるのではないかなと思います。
やるかやらないかはアナタ次第!笑
がんばって実行すればきっと上手になります! (たぶん。。



今日書くのは、メトロノームを使う練習です。(今、うえーって思った人、いますね
私は子どもの頃からメトロノームがきらいでした。
弾いているのと合わないし、だんだんあっちがずれてるような気がしてくるし、そもそも三角メトロノームのカチカチ言う音が苦手なんですよね。。
学生の頃から師匠に言われ、ドイツでついた先生に言われ、そして、メンタルトレーニングの先生からもメトロノーム使いましょうと言われました。
人生でずっとメトロノームから目を背けてきた私がやっと積極的に使うようになったのは、3人目のメンタルトレーニングの先生の「メトロノームは本番での演奏を自由にしてくれる」と言う言葉でした。私にメトロノームを自主的に使わせるように仕向けた先生は本当に偉大です 笑
ちなみに、苦手な音は、そんなに苦手でない音を出すメトロノームを新しく買うことで、解消しました。

さて、そんなメントレの先生から教えて頂いた練習方法です。

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通常より3倍遅いテンポで練習します。写真は二分音符=84となっているので28ということになります。
が、少しずつ上げていっているので、今日は34というテンポを鳴らしっぱなしにしています。
(↓ネットで音源を聞いて選び抜かれたメトロノーム)
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これでも始める時は、イライラするくらい遅いです。
法定速度60kmの道を20kmくらいで走る感じでしょうかね。(分からない場合はお母さんに聞いてください 笑
早く曲を仕上げたくて、つい速い練習をしてしまいがちですが(なんだかかっこいいしね!笑)、とてつもないゆっくりのテンポで練習することの効果は、かなりの効率化につながります。速く弾く練習をたくさんやるよりも、ずーっと短い練習時間で弾けるようになります。

さて、ゆっくり練習することで、実にたくさんのことが見えるようになります。これも車の運転とよく似ています。
せっかく通常ではあり得ないテンポで弾いているので、ただただイライラしながらメトロノームに合わせるのではなく、できるだけいろんなことに注意を払ってみると良いです。

・メトロノームとずれないこと(大前提) 耳を研ぎすませて、電子音のピッと、打鍵の底が合うようにします。
・打鍵した瞬間に力を抜くこと(意外と難しい)
・きちんと肩から脱力しているかどうか、時々確認すること(知らないうちに力が入ってます)
・指を常に次の音に素早く移るよう気をつける、目的の鍵盤に移動してから鳴らすこと
  (特に小節をまたぐ時はぼんやりしがちです)
・常に音の向かっている方向性に留意すること(音が上昇するとき、下降するとき、跳躍する時)
・テンポが上がった時と同じ姿勢を意識して弾くこと
・テンポが上がった時をイメージしながら強弱をつけること(一音ずつの調整が必要なのが分かります)
・音を鳴らした瞬間指の力を抜くこと

おまけ
・本番がある時は、その場所をイメージした身体の使い方をすること

もっと正確な拍を取る練習する時は一拍をはんぶんにしたり、3分の一にしたりします。
上のテンポ84の場合であれば、二分音符に対して56、74と言った具合です。
実際にやってみると、とても頭を使います。耳もよく使って、どんな音を出しているかかならず確認しています。
かなりの集中力が必要なので少し練習すると疲れてしまいます。
私はだいたい15〜20分やると、ふう〜となるので、ちょっと休憩orストレッチ、と言った具合で進めます。



いかがでしょうか。
やることがたくさーんあって、もうやる気が失せましたね。分かります 笑
心が折れそうになったらご相談ください。

実は今でも、新しい曲を始める時はいつも「いつになったら弾けるんだろう」なんて思いながら練習してますが、ふと気づくと表示テンポで弾けるようになっています。けっこうびっくりしますよ。

また、この方法だとほとんど無理をしないので手を痛めません。
練習時間も短いので、身体にも負担がかかりませんし、時間が有意義に使えます。
なにより、こういうクドイくらいの練習をすることによって身体にテンポ感が染み付くので、本番の時に緊張してもテンポがぶれにくいです。
本番でありがちな失敗のひとつに、緊張してとてもテンポが上がってしまい、結果指がついていかなくて事故が起こる、ということがありますが、こういった地道な練習はイザという時自分を守ってくれますよ。

まずはほんの短い曲でも良いので、だまされたと思ってやってみてくださーい 笑

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ヴァイオリンとピアノのためのソナタKV302

さて、やってきました、私の苦手分野です。(言っていいのか 笑)
ぶっちゃけ一番神経を使うし、一番悩みます。
なによりモーツァルトの奏法は、自分の中でも他の作曲家と違うらしく、無意識に打鍵も変えているらしい。
というのも演奏中に特定の指の爪のカチカチ当たる音がするからです。
そんな訳で、弾く前にはかならず爪の長さを爪ヤスリで微調整します。
(20年愛用の関の爪切り。ないとテンパる)

モーツァルトはヴァイオリンとピアノのためのソナタをたーくさん書きました。
なぜヴァイオリンソナタ、と言う表記でないかというと、この頃はまだピアノ(クラブサン)の方が主体であることが多く、ヴァイオリンの旋律はピアノに寄り沿うように書かれているのです。そのためピアノパートとヴァイオリンパートの音の数の違いと言ったら!笑
ヴァイオリニストさんはピアノ大変ですみません、なんて言ってくれますが(笑)愛らしく、魅力的な曲がたくさんあるので、ついがんばってしまいます。とても勉強になるし、私はいつか全部やれたらなぁと思ってますが、果たしてそこまで英恵さんが付き合ってくれるか・・?

合わせをしていると、ヴァイオリンが伴奏してくれているような箇所も出てきて、普段人様の伴奏ばっかりやってる身としてはすごーーく新鮮♪ 自分がメロディーラインを弾いていて、ヴァイオリンで伴奏型が入ってくると、耳が慣れないのでおおっって思います 笑

ヴァイオリンが主体って思っていると、どうも上手くいかないので、今日は「段の多いピアノソナタ」のつもりでさらってみました^^; Vn、ピアノの右手、左手の3人を、頭をフル回転させてがんばってまとめたいと思います。

★楽譜はこんな感じ★

今日のキーワード
拍感、細かい単位の創作、おおげさ、アマデウス

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150213 Valentine Concert 終演

おお、最近がんばって続いておりますブログが。

先日、2月13日 Valentine Concertのお写真と、動画と、録音を頂きました。
ので、まずはアップが早いお写真を。。動画はよく分からず、録音は分割がちょっと面倒なので保留。
(そしてSoundカテゴリが放置される)
この、3倍くらいあったのですが、歌い手さんのアップとかも多いので抜粋で。

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↓師匠と共演記念で撮っていただきました。

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緊張、ではないですが、変な強迫観念みたいなものがあって、(心配が伝わって?無言の圧力?)
おかげで最後までリラックスできなかったです。。(ここだから、書ける 笑)

そういえば、内容のご報告を忘れていました。舞台裏ではいろいろいろいろありましたが、とにかく無事終演し、ソプラノお3方ともやりきった感があり良かったな〜と思いました。杉山さんと私のペアはロシア歌曲と言うすこし(だいぶ?)マニアックなジャンルでしたが、これまで聞いたことの無い方からもとても良かった、プログラムも良いし、ロシア歌曲って素敵!って言っていただけたので、本望です。この後のレッスンで岸本先生もおっしゃってたのですが、岐阜で、しっかりとロシア歌曲、というプログラムを演奏した例はあまりないかもしれないし、それでお客様の反応が良かったと言うのは、一番嬉しい結果だったのでは、と言ってくださいました。

私個人としては、この舞台で、偶然ご一緒することになった師匠からいろいろとご指摘を受けまして、この直後から再々々くらいの奏法の見直しをしました。というか現在もしてます。ここ2週間ほどでまただいぶ変わったと思います。奏法直すのって結構しんどいんです。でも、合わせなどで、他に気が行く作業になると、戻ってしまいます。まだ安定するのに時間がかかりそう。
自分では特に焦っているつもりも無いのですが、悪いところがあるならば、そしてまだまだご意見を頂けるのなら、まだ「一応」若くて反応の良い今のうちに、早く直しておきたい、と言うのもあり、毎日の練習の中で重心の置き方、身体の使い方をチェックしつつ修正しています。
先日整体ヘ行き、先生に、「しばらく姿勢を意識して直してみましたが、なんか変わってます?」と聞いたら、「ちゃんと変わってますよ」と言っていただけて、ホッとしました。次の本番4月頭なので、それまでにまたもう一段階変わったところが少しでも出せたらいいな、と目標にしてます。
正直なところ、ここ1年ほどであまりに急激にテクニック、音量などいろんなことが変化したので、最近はそれを演奏の方に上手く応用できていない気がしてます。たぶん成長期の、脳と身体のズレ、のような気がしてます。外見(音、技術)だけでなく、中身(感性)も磨いてがんばります。