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レッスンについての覚書

最近気づいて、嬉しく思ったことを書きます。
レッスンについてです。
様々な年代の方がいらしてますが、特に責任を覚えて難しく感じるのはお子さんです。ピアノの基礎はもちろん、成長過程の繊細な時期に私と関わることで人格にも影響しうるのではないかなと感じています。変な影響を及ぼしていないか心配になることもありますが・・笑 
楽しくお越し下さっているうちは大丈夫かな、と自分を励ましております。
まあそれは半分冗談ですが (笑) 特に気にかけていることは、身体の成長過程にあるので、体の使い方は私の指導の仕方にかかってくると思っております。

多くのレッスン室では、指がよく動くように、指を鍛えるように、早い段階からよく弾けることに注力していらっしゃるかもしれません。それもとても大事なことですし、難しい曲を弾けるようになればモチベーションのアップにも繋がると思います。
どちらかというと私が大切にしていることに、無駄な力を使わずストレスのない音を出すこと、ピアノを学習する過程で「難しいな」「できなくていやだな」と思われることを排除することがあります。
これらを大切にする原点は、過去に自分が早く弾けるようになりたくて無理な練習や弾き方をし、腱鞘炎を頻発していたこと、あまり物覚えが良くなくて、コンプレックスも持ちながらピアノに向かってきたこともあります。
それでむやみに指を動かさない、手の構造上できるだけ自然な動きでピアノを弾くこと、無駄な力を入れないことなどを伝えています。習得段階では、できるだけハードルと思えるものを潰す、わからないことは都度確認して、苦手なことはできるだけヒョイっと飛び越えられるよう、技術的、音楽理論的に分解してお伝えしております。

こんな背景もあり、もしかすると生徒さんによっては同年代の子よりも曲の消化進行がゆっくりめであったり、なかなか弾いている感覚を感じづらいこともあるかもしれません。私も、自分が信念を持ってやっていることとはいえ、時々は(本当に正しいのかな)と揺らぐことがあるのを感じます。

それが最近レッスン中に、皆さんの音がほとんどストレスなく、リラックスしていて大変綺麗なのに気づきました。
もしかすると、変に知識があって雑念だらけ(笑)の私より透明感があるかもしれません。
これは、生徒さんたちがじっくりと私のレッスンに付き合ってくれて、学んでくれたからだと、親御さんたちがのんびり温かく見守ってくださっていることの賜物だと、感動しました。
教える中で悩みもあった分、自分は間違っていなかったと確信した時のその感動はひとしおでした。

ここまでくれば、ここからもういち段階上がるのは、今までよりもきっと楽しく、少し楽になるかなと感じています。
正直、私が教えていることは即効性のあることではないので、受験やコンクールなどに手っ取り早く対応することは難しいです。
ですが一生音楽やピアノを楽しいと思い、そばに置く、そのために大切な基礎を作るという点では、ここ数年間の試みは今の所正しい、と少し確信が持てました。

今後も音楽が皆様の豊かな人生の助けとなるよう、私も日々皆さんを観察し、その都度必要なことを提供できるように、人間力を磨きたいなと思っています♪

お読みくださりありがとうございます。