lesson, お仕事, レッスン(教える), 音楽, 音楽その他

なんとなく

なんとなく今年がスタートしております笑
毎年割とノープランですが、気づくとあれ、やることまあまああるな、と言う状態になっています。
とりあえずは2月11日に大野先生の門下生の発表会に出させていただけるので、そこで弾くモーツァルトをなんとかしないと笑

そうそう、今年はフルーティストでメンタルトレーナーの花尾律子先生とフルートアンサンブルセミナーを開催いたします。2022年の内に3回開催の予定です。
毎回テーマを決め、それに絞ってアンサンブルのコツをお伝えしていきます。
なにそれちょっと気になるかも、という方はお気に留めていただけると嬉しいです。

1回目は5月14日(土)名古屋のスタジオフィオリーレさんです。
(14:00~15:30の予定)

一般的なセミナーというと緊張感があるかと思います。ですが私と花尾先生はアンサンブルでは調和の心を何より大切にしております。プロもアマチュアも学生さんも垣根なく参加した人みんなが楽しい会を心がけ、そのための雰囲気づくりから準備いたします。
受講(3組)と聴講合わせて募集しております。どうぞお気軽にお問い合わせください。実験的なおもしろいレクリエーションの日も予定しています。
また受講料等詳細が決まり次第、改めてお知らせいたします。
初回は出血価格(笑)です。

参加費がこれくらいだと参加しやすい、などお声もいただけたら嬉しいです。

lesson, つぶやき, ピアノ練習方法, メントレメソッド, レッスン(教える)

ピアノ、上達のポイント

こんにちは、
今日は着実に上達していく生徒さんの傾向について、お話したいと思います。
ここでは、早い、遅いではなく、着実に、というところに重きを置いています。

まず、ピアノだけでなく、何か上達したくて継続して練習する、というのはとても難しいことだということをお伝えします。
子どものレッスン生さんの場合、保護者の皆さまにお尋ねしますが、ご自身が何か習い事をされたとして、毎日継続して練習する自信はありますでしょうか?

もし、あります!と仰る方は、もうそれだけで努力する才能がありますし、その背中を見ているお子さんもきっと同じように継続するでしょう。

ないです、という方
それは普通ですのでご安心ください笑

私も音楽を仕事にしてはいますが毎日そこそこの集中力で練習をするのにはまあまあな覚悟が必要です。
好き=仕事となればまた別ですが、仕事となれば好きだけでもできないこともあると思います。

前置きが長くなりましたが、これはと思う上達される生徒さんの特性を、今日は3つ挙げたいと思います。

①親が子どものやることに関心を持っている
これは最も大切かもしれません。
拙レッスン室にやってこられるお子さんを見ていると、親御さんのことが大好きなのが伝わってきます。お母さん、お父さんに褒められると俄然やる気が出るようです。(思春期になると今度は難しいですが・・)
おうちで褒めていますか?毎日練習していて偉い、って伝えていますか。そんなの当たり前でしょ、なんて言っていないでしょうか。

生来の音楽好きなどとよほど特殊でない限り、自らの意思で練習に向かう子供は稀有です(笑)

ここへ通う、と決めてくださった生徒さんには最初に練習ノートをプレゼントしています。ピアノに通い始める頃は小学校に上がるか上がらないかくらいの頃ですから、字を書くのも遅く上手に書けません。
字が一人で書けるようになるまで、親御さんがサポートしてらしたり、こまめにチェックしてらっしゃるお子さんは練習することが歯磨きやお風呂と同じく自然な習慣と感じるようになるようです。

②親が子供を認める、肯定している
きっとどんな親御さんも子供にこうあってほしい、こうしてほしいと思いがあると思います。
時々レッスンで「これをやらないとお母さんに怒られる」と言う子がいます。
お母さんは○○ちゃんに期待しているんだね、きっと上手になってほしいんだね、と伝えます。
これもお子さんのタイプによっては有効な場合もあり、さじ加減も難しいところなのですが、毎日否定されたり、怒られたりすると、自己肯定感の低さがなかなか取り払えない子になる可能性もあります。
私も大人になってからも長らく苦しみましたが、自己肯定感が低いと、何をやっても自信がなく、自分を能力以下に見積もることが多いです。
脳科学の話になるのですが、人は何かをする前にネガティブな言葉を聞いたり、イメージすると、それだけで本来の能力より発揮するのが難しいそうです。ネガティブな言葉を発した本人(の脳)も影響を受けるそうです。これは怖い。

レッスンで何かアドバイスを受けた時に(否定されたと)凹まずにそれをしっかり聞き、これを練習したらもっと上手になれるんだなと良いイメージができるお子さんは、保護者さんがご家庭で成功したら共に喜び、失敗しても気持ちに寄り添ったりしっかりと受け入れていらっしゃるように感じます。
(幸い拙レッスン室の保護者さんにとても多いです。ありがたや〜)
これが発表会でのメンタルにも関わってくるので日々かける言葉選びはとても重要なんだなと感じます。

参考リンク
日本にメダルをもたらした脳科学者が語る子どもの可能性を引き出す10のポイント
https://benesse.jp/kosodate/201802/20180226-1.html

脳が変形するって本当!? 子どもの脳を傷つける “親のNG行為”
https://kodomo-manabi-labo.net/brain-maltreatment

③素直であること
究極ですが、これに尽きます。
例えば少しイメージを膨らませてみましょう。

■何かの注意が脳をめがけて飛んできます。それを実行すればあなたの暮らしはより良くなります。その時、

A. 脳に関所があり、一旦そこで止められます。いる?いらない?と判断している隙に、脳は、これをしない方が日常的で安心だ、と跳ね除けます。(これは本能です)

B. 脳は開放的で、するんと受け入れます。受け入れてみて、そのあと考えよう。とりあえず試してみよう。
その後、要る、要らないの選択をする。

もし受け入れた結果良くなるのであれば、どちらのスピードが速いでしょうか。

するんと受け入れると言うのは元々の性格も影響するかもしれませんが、日々のトレーニングで培われます。
少し変わりますが、対人関係のトレーニングでもよく聞きますね。
「でも、だって」というのをやめてみる。ということです。

人の行動には防衛本能から来るものもあり、外部から身を守るために、一旦疑ってみる、というのは生存のための本能とも言えると思います。これも大切な能力ですね。
あんまり素直すぎても嘘や詐欺などすぐ信じてしまったりするかもしれません。(私は実は嘘や冗談をすぐに信じてしまいます笑) できれば教わるときと、日常生活で使い分けができると良いのかもしれません笑

ここではお子さんの視線で書きましたが、親御さんはご自分が子供だったら、大人の生徒さんはご自分に、保護者の部分をご家族に置き換えてみてください。

もし当てはまらないと思ったとしても、がっかりなさらないでください。
今日からちょっとずつ変えてみることが大切です。きっとできます。


長くなりましたので今日はここまで。
お読みくださりありがとうございました。

lesson, ピアノ奏法, レッスン(教える), レッスン(習う), ロシアピアニズム

多様性

なんとなく気分が乗ってきまして笑
続けて書いてみました。

実は「ロシアピアニズムを勉強していて」というと時々なんと答えたら良いか困ったなということがありまして
「ロシアの作曲家を勉強しているんですね (違うんです)」
「(動画などで)このピアニストの演奏はロシアピアニズムですか」
とお尋ねになられること。(ロシアピアニズム学習者あるあるの質問かもしれない・・)

これまでこうした質問をいただいて、返答に困るなと感じていたのは、私が不勉強だというのもあるかもしれないのですが、(特に)大野先生のメソッドでよく感じるのは、習っていることとしては響きを聴き、音にまとう手段としての訓練でその先は個々の個性や好みなどにも委ねられてくるということ。(そこが私が大野先生のメソッドに信頼を寄せている点でもある)
なので、この弾き方はロシアピアニズムかどうか、と問われると、その要素はあるかないか、くらいはわかるかもしれないけど私程度ではとても決めつけられることではなく、それで返答に困っていたのだな、ということに気づきました。

改めてそんなことに気づかせてくれたのが、同じ大野門下の丸尾祐嗣さんの動画です。

◆ロシアピアニズムの話:演奏感覚、流派や個性について等・・
https://youtu.be/cFlH3ZTqRgc

私がもやもやと感じていたことが分かりやすくお話しされていて、特に習得段階で陥るスランプ?のようなところは、そうそう、と深く同意しながら拝聴しました。


ロシアピアニズムについて学んでいくと頻繁に目にするのが多様性という言葉です。人の体、生きてきた背景、それによって培われた思考などはそれぞれ異なり、その部分を大切にすることで千差万別の演奏となる、私がロシアピアニズムを勉強するのは、そんな考え方を好むからかもしれません。

ロシアピアニズムの道に入り研鑽した結果、それぞれの個性や好みに合わせてオリジナリティを追求していく方が多いように感じています。

lesson, ピアノ奏法, ピアノ練習方法, レッスン(教える), レッスン(習う), ロシアピアニズム

レッスン内の葛藤

昨年中からなんとなくいつも悩んでいたことがあります。
私は2017年の終わりから東京の大野眞嗣先生のもとでロシアピアニズムという奏法を学び始めました。

ロシアピアニズムとはなんぞやという方は秀逸な動画がありますので是非こちらをどうぞ。
⭐︎アーニャちゃんねる☆【まずはこれ見て】ロシアピアニズムって何?
https://youtu.be/Dx9iqResSUU
同じく大野先生に師事してらっしゃる筋金入りのロシアピアニズマーさんです
他の動画も面白いので是非♫

これが従来のピアノ奏法とは大きく異なるのですよ笑
で、今のところ拙レッスン室では、以前の私が私なりに体の使い方を解析して、自分の中でのベストと思われる奏法 (これはこれでまあまあいい線いってると思う) でもってお教えしているわけですが、
ロシアピアニズムを自分が習得すればするほど、今度は自分の耳も育って来まして、従来奏法 (言葉が正しいのか分からん) だけで教えていると、自分の耳が納得いかない状態が出て来たわけです。
で、多分時々そこがごっちゃになっていて、うっかり通常のピアノを楽しむだけなら十分な領域を超えてお伝えしていることもあるかもしれない、ということです。
(伝わりづらくすみません。もうこの時点で何いってるか分からん、という方はどうぞストップしてくださいませ)

でも、大野先生のメソッドなのでミックスするわけにもいかず、最近自分の中でたいへん葛藤が出て来ます。
(時々生徒さんにも難しいこと言ってしまっていたら本当ごめんなさい)

で、自分のためにも覚書として、改めて整理したものを残しておきたいと思いました。以下です。

【ピアノを楽しむための領域】(私のオリジナル)
・ピアノの基本(楽譜を読めるようにする、リズムを理解する)
・力みのない個性を生かした良い音づくり
・音楽的なセンスの向上
・強弱 (自然なダイナミクスのつけかた)
・個々のキャラクターに合った音楽性の成長
・正確なリズムを身につける
・音と音のつなぎ目をなくしていく(いわゆる基音)
・一般的なピアノ曲に登場するテクニックの不足を解消する ←得意分野

【メンタルトレーニング】(花尾先生から教授いただき、教えられる部分)
・呼吸法、リラックスの大切さ
・本番に向かうための日常作り
・本番前のルーティン作り
・個々の緊張傾向の分析
・自己肯定感を底上げする
・安定した最低ラインの演奏
・自分の良いところに気づく
・相手を認める
・フラットな状態を維持する
・練習と本番の差を少なくしていく
・個々に合わせた体の使い方を模索し、演奏時に生じる痛みをなくしていく

【ロシアピアニズム】(大野メソッドにて教授いただいた部分)
・音と音のつなぎ目をなくしていく(響きでつなぐ)
・ピアノを歌わせる(というか自然に歌いだすというか?)
・指で弾かない
・指をフリーにするため、支えるための他の部分の筋肉をつけていく
・以上を可能にするため、耳の使い方を変えていく(自分で聞けないと分からないから)

私はまだお伝えできないのですが、以上のようなことでしょうか。
ロシアピアニズムに興味を持たれた方は本がたくさん出ていますので読んでみてください。
YouTubeでもアーニャさん始めロシアピアニズムについて分かりやすく伝えてくださる方がたくさんいらっしゃいます。

私個人がロシアピアニズムアを学び始め、自分が僅かながらでも習得し始めて感じたことは、音楽が究極に人を癒したりすることが可能かもしれないということ。
世に音楽療法という言葉があり、音楽療法ってなんだろうと時々考えていたのですが、ロシアピアニズムで紡がれる演奏、音はただただ、それを浴びるだけでほーっとリラックスするのです。
とても耳の良い生徒さんがいらっしゃるのですが、その方に通常の奏法(過去の私をできるだけ再現してみた笑)と、現在の奏法で聴き比べていただいたところ、「やばいっす」と仰っていた笑
少し前の記憶でうろ覚えですが、あわあわがふわふわ〜と立ち上っていく、というような表現をしてらっしゃいました。
医療関係の方で音楽を医療に取り入れたいと以前から仰っていて、それが可能になるかもと興奮していらっしゃいました。今はまだ私がお伝えできませんが、もし免許皆伝となったらぜひお願いしますと言ってくださり、私も違いをお伝えできたことがとても嬉しかったです。

もし、アマチュア上級、プロフェッショナルの方で今の自分の演奏に不足はないがなんとなく満足もしていない、という方がいらっしゃいましたら、多分さらにもうワンランク上の演奏を欲しているのでしょう。
(ロシアピアニズムでない?奏法で活動していらっしゃるピアニストさんもとても尊敬しています)
若い方で、将来演奏家を志している方は、早めにロシアピアニズムのレッスンに触れることを超お勧めします。
少しでもロシアピアニズムという言葉が引っかかった方は、是非ロシアピアニズムといわれるピアニストの演奏に触れて、そして可能でしたらレッスンにいらしてみてください。
(たいへん優秀な先生がたくさんいらっしゃいます)

長くなってしまいましたが、ここ10年ほどの自分の経過のまとめともなりました。
最後までお読みくださりありがとうございました。

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2022年 明けましておめでとうございます


旧年中も大変お世話になりました。本年もどうぞよろしくお願いいたします。

さて、今年はどんな年にしたいかな。
やはり、レッスンは楽しく、そして皆様の成長の助けとなりましたら嬉しいです。


私ごとで恐縮ですが、2015年にピアノレッスン室を再開したとき、一つ決めたことがあります。
それは「前向きな気持ちでピアノレッスン室にきていただくこと」。


私がその昔小さかった頃(笑)ピアノの先生といえば、怖い、厳しい、でした。(もちろん当時の先生方には感謝しています)
私が音大を出てしばらく教えていた頃は、おそらく学生の厳しいレッスンを引きずっており、自分がこうしたい、こうあって欲しい、ということもまだガッチリとあり、生徒さんにも要望が多く、厳しかったように思います。
今思えば、当時の生徒さんに果たしてそれがピッタリ来ていたかどうか分からず、私もピアノ以外にもいろんな特技を持った生徒さんも来ているのに、ピアノを教えるのが正しいのか、などいろいろ考えてしまい、教えることを一旦やめてしまいました。(考え始めるとグルグルするタイプでした)

そこから10年ほど経ち、自分に教えられることがあるのかな、とおっかなびっくり生徒さんを募集し始めた時、ふと、レッスン室を開くなら毎回のピアノレッスンの日が楽しみでやってきてほしいなと思いました。
それで一切、できないことを否定しない、怒らないということを決めました。(たぶん時々厳しいことは言ってる笑)

始めてみて分かったのですが、これはなかなか頭を使う作業です。
自分が分かっている、できることを、できていない人に指摘したり、否定することは容易だからです。
相手の良いところを見つけて褒めて、できていないところを否定するのでなく、相手に分かる言葉を選択して伝えて、できれば自分でも気づいてもらい、納得して帰っていただく。(さらにおうちで積極的に練習してもらう笑)というのは、相手を知らないとできません。
そして私の言うことを聞いていただくには(笑)こちらを信頼してもらう必要がある。
ですので相手のことをできるだけ短時間で知る、本人も気づいていない癖や、性格を見つけるということが大切になってきますし、最近、自分が少しうまくできるようになっていることに気づきました。

生徒さんの成長を助けることが、自分の成長にもつながっていることを知り、嬉しく、皆さんが通ってくださるからだなあと有難い気持ちになりました。

年の始めに何を書こうかなと思いましたが、なんとなく今までのことを振り返ってみました。
お読みいただきありがとうございました。