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ピアノを習得する過程と語学

病人ではありましたが、有難いことに新しく生徒様もぼちぼちといらしてくださって。
拙レッスン室では最近大人の生徒様が増えておりますが、小さな頃から見て来た子供の生徒さんもすっかりと大きくなられ、徐々に大人の仲間入りをされております。
手や体も大きくなり、できることが増えると、弾ける曲も変わって来て、これからがますます楽しい時期ではないかなと思います。
小学校→中学校へ上がられる時がピアノを続けるか、忙しくて辞めてしまわれるかの分岐点になりますが、嬉しいことにほとんどの生徒様が変わらず続けてくださっております。
教えていて思うのはピアノというのは本当に複雑なことをやっておりまして、まず

・まず音符を読めるようになる
・リズムと拍を覚えて体に入れる
・楽譜として認識する
・左手(ヘ音記号)も読めるようになる
・頭で判断したことを10本の指先へ伝える回路を作る
・自分が鳴らした音を聞けるようにする(耳の訓練)
・ペダルのつく曲が登場(足の動作が増える)
・ペダルを濁らないよう良きタイミングで踏めるようになる(耳の訓練)
・ダイナミクス(強弱記号の登場)
・スラー、スタッカートなどの奏法の登場
・曲を聴いて情景や感情を考え、演奏に反映させることができる
・音符が少しずつ増え、曲の難易度が上がる
・調号(シャープやフラットで曲の性格を表す)の登場
・臨時記号(シャープやフラット、ナチュラルが不定期に登場)
・曲が長くなる

成長過程としてこんな感じでしょうか。
多分まだまだあると思います。
ここに、「人前で弾く場合の緊張感との戦い」をつけ加えましょうか笑

どうでしょう。超人的じゃありませんか?
すごいことやってるなぁ。

ちょっと話は逸れましたが、上記に書いたことをだいたい年長さん〜小学一年生くらいでピアノ教室に通い始め、だいたい6年生くらいまでかけてじっくり習得します。
ピアノの訓練は、語学(ここでは日本語)の習得と似ていると思います。
ちょうど、小学一年生でひらがな、カタカナ、漢字を習い始め、徐々に語彙が増え、長い文章を作れるようになり、教科書のふりがなも次第になくなり、使える漢字がどんどん難しくなっていく。
だいたい6年生くらいで少し複雑な本も読めるようになると思います。でも日本語の勉強って、ここでやめませんよね。
日本人である限り、まだまだ成長を続けます。
高校、大学ではスピーチが入って来たり、社会人になったらプレゼンなんてできるようになります。
だいたい20年。

ですから、ピアノを切りが良いからと6年生でやめてしまうの、とても勿体無いなぁと時々思います。
しかし中学生になり、授業の時間も長くなり、お勉強すること、部活動で忙しくなり習い事が隅に追いやられるのも十分にわかる。ピアノを教える立場としても悩みどころです。

ピアノの先生にはもう一つ、結構大事な役割があると思っています。
小さな頃からずっと変わらない存在で、長い時間をかけてその子の性格を理解し寄り添い続ける存在でもあります。
マンツーマンですし、他の習い事ではみられない特殊な関係性だと思っています。
中学生になると環境の変化から一時的に疲れやすくなったり、ストレスを感じたりする子が多いように見えますが、案外ピアノ教室へやって来て、勝手知ったるお教室で半分親のような(笑)でも親でもない存在の先生にいろんなことを聞いてもらってスッキリして帰っていく子も多いと、よくピアノの先生界隈では聞きます。

いろんな面で何かしらのお役に立てているのかなと思うと、こうしてお子さんと向き合って来てよかったな、と思えることの一つです。

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