コンサート, コンサート (演る), 雑記, 音楽, 音楽その他

ルーマニア民族舞曲

バルトーク作曲。民族音楽の独特のリズムや和音が登場する曲です。

この曲、1回目の合わせではよく分からなかったのですが、
2度目の合わせで一度通したあと、はなえ先生が

「・・ゆきえさんさ・・。・・」

と言うのでドキッとしたら(どんな場面でも、沈黙、と言うのは一番ビビります)
バルトーク、好き?と聞かれた (゚Д゚)
彼女曰く、民族音楽の独特のリズムの取り方に無理が無いから、とのことですが。。

いやいやバルトークっつったらむしろ、ハンガリー留学中にハンガリーの作曲家だからということで「いちおう」一曲やったけど、あの独特のリズムと音がどうも性に合わずハンガリアンの先生をがっかりさせて終わり、ドイツ滞在中にはハンガリー人の大家さんにピアノやってるんだったらバルトーク、好き?ってキラキラした目で聞かれて「いや、バルトーク、よく分かんない」って言ってまたまたがっかりさせたもんですが。。笑 
言われてみれば、ちょっと不思議なリズムや変なとこにアクセントついてたり、音楽の流れや、と思いきや急に止まったり、という独特な曲調ですが、それがなんとなく勘で分かるというか?あまりなにも考えずにできるというか・・不思議なものです。

それでふと思い出したのですが、私、ハンガリー在住時代に

夜な夜な飲み歩いてたんです。

いえ、ピアノもまじめにやってたんですけど、現地生活の長い日本企業の駐在員の方々にかわいがってもらってよく飲みに連れてっていただきまして(笑)ブダペストの庶民的な居酒屋って流しの音楽隊が来るんです。それで気前の良い日本のおじちゃんお偉いさんとかがチップ払ってチャルダッシュとかやってもらう、なんて場面によくご一緒してまして、もしかしてそれで民族音楽のリズムがアルコールと一緒に身体に染み付いてんのかなぁって思いました。笑
ここの部分はこういう楽器が使われてそうだな、とか、ここは下手くそに弾いた方がおもしろそうだな、とかなんとなく感じるんですね。
ハンガリーへ行く前に、師匠がご自分の留学生活の一年目は遊びまくってた、と豪語してらしたので、私もそれに習おう、と思ってこれ以上無いくらい遊んだもんですが、こんなところで活きるとは思いませんでした。笑

余談ですが、ハンガリー人の名前は日本と同じ「名字 名前」の順で、日本では他の作曲家同様ベラ(名)・バルトーク(姓)と言われますが、実は現地ではバルトーク(姓)・ベラ(名)さん、となります。
ハンガリーはヨーロッパ圏なのになぜか日本と似ている部分が多く、ハンガリー語(マジャル語といいます)にも日本語に似たものが多いのですよ。水、はvíz(ヴィズ)、塩はsó(ショー)と言います。遠く離れた場所なのに、不思議ですね〜。

さて【棒踊り(イ調) 飾り帯の踊り(二調) 踏み踊り(ロ調) 角笛の踊り(イ調) ルーマニア風ポルカ(ニ調) 速い踊り(イ調)】の6つから構成されているこの曲ですが、棒踊り、と言うのがいまひとつイメージが掴めず、さくさく検索してみました。
ルーマニアのとは違うかもしれませんが、それらしきものが出てきたので(ハンガリー語を熱心にやっておけば・・汗)貼付けておきます。結婚式の余興みたいな席で面白いです。でもちょっと曲の調子は違うかな。

この曲にはもうひとつ、コネタがありますが、それは当日まで取っておきます。

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三つのオレンジへの恋

このおもしろいタイトルはロシアの作曲家、S.プロコフィエフのオペラ。
三つのオレンジへの恋のあらすじは、ある国に王子様がおり、悪い魔法使いに3つのオレンジに恋してしまう、という奇妙な呪いをかけられます。それを解くには王子本人が本当に3つのオレンジを探し出して救い出さなければならず、お供を連れてその旅に出る、と言うお話。
そのオペラからプロコフィエフ自身が6曲を抜粋し、オーケストラ用に組曲にしたもの。
今回はヴァイオリンとピアノで第3曲目の「行進曲」を演奏します。1分半ほどの短いものですが、ぶっちゃけピアノがめちゃくちゃ大変です。多分聞いている方は、どうなっているのかよく分からないと思います。笑 
ヴァイオリンの技巧的には、どうなのかな?今度聞いてみます。

中でも↓ここ。

写真

1分半のうちのほんの1秒で過ぎる箇所ですが、この左手の和音の(fの下の部分)♬♬が手の小さい私にはキツい!しかも速い!笑
どうやって弾こうか、いま、試行錯誤中です。

プロコフィエフ、というと聞き慣れない作曲家かもしれませんが、こども向けのピーターと狼とか書いた人です。子どもの頃に聞いたその印象が強いせいか、プロコフィエフの曲はまるで物語りを聞いているかのような曲調だな〜って思います。私自身はそんなに弾いたことはありませんが、不思議と、結構好きな作曲家です。ひょっとすると独特な音の進行が苦手な方もいるかもしれませんが、どの作品も写実的、と言うか、絵本を繰っているような気持ちになります。

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Tzigane

このラヴェル(仏)の恐ろしく難解な曲には、過去に相当苦労させられました。笑 
とにかく「大変なのがきてしまった 滝汗」と思ったのを覚えてます。

Tziganeとはロマ(ジプシー)を意味する仏語。ジプシー風、と言う意味でラヴェルが親しくし尊敬していたハンガリー人の女性ヴァイオリニスト、イェリーによるハンガリーの話にインスピレーションを得て書かれたもの。ラヴェルはハンガリーの話に大変興味を持ち、いくら聞いても飽きること無く、夜が更けてもまだまだ話して、と頼んだそうです。名ヴァイオリニストだったイェリーに敬意を込めて、ヴァイオリンの様々な超絶技巧がちりばめられた曲。ラヴェルが様々な趣向を盛り込むうちに曲の完成が遅れ、イェリーのもとに曲が届いたのはなんと初演の三日前だったと言うエピソードも。

ヴァイオリンパートもですが、ピアノパートも複雑な音で構成されていて「正確な」譜読みには相当時間を割いた記憶があります。(作曲家の先生曰く、ラヴェルは難解そうで実は法則がある、そうですが・・)
実は技巧的には「こりゃムリ!」というところは意外と限られてるんですけどね。。
当時教えてくださってたのはラッキーなことにUDK(ベルリン芸大)のヴァオリン科で専任ピアニストをしていた方でしたが、その方が私が弾く横で目を皿のようにして音間違いをチェックしてくださり、都度、付箋を貼っていってくださったと言う曲。笑 
で、4年経って再び見直したら、さらに2カ所、音間違いが見つかりました・・(その時聞きに来られた方、すみません。平に)

私にとってのこの曲のイメージは「魔女」。
冒頭の3分半に及ぶヴァイオリンソロの部分は魔女の奇怪な魔術やおどろおどろしさを表現しているように聞こえます。曲の開始から3分半後にようやく登場するピアノの鬼のような華麗なる分散和音で魔法に掛けられ、短い単位で変化する曲調によって断片的な奇妙な幻が続き、最後は曲中に登場した様々な妖怪や怪物が一斉に再登場し、動物園のような騒々しさが続いたあと、実は夢でした、チャンチャンって感じです。(←これだけ書いても分かりづらい?)
ツウはもちろん、恐らくクラシック初心者の方が聞いても楽しんでもらえる一曲となると思います。
4月3日公演ではプログラムの最後を飾る曲です。

↓ラストの勢揃い、のところ。「Enjoy!」の文字が悲しい。。笑 
 
写真

ピアニストが最後まで苦しめられます。(私だけ?)

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練習進捗状況管理

タイトルが中国語みたいになってしまいました。笑

ピアノの後ろにはいろんなもの貼ってあります。

会社でもらったカレンダー(日常把握用)と
以前伴奏した方がご自分の練習用に作られたexcelデータを譲ってくださった、練習のスケジュール管理表(2015年分)と、
カレンダーの裏に自分でざっくり書いた、向こう半年間のお仕事スケジュール表です。

これは、お仕事スケジュールの一部。(性格が出てます。。)

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今日練習が終わってふと、今一番なにを詰めるべきか、と思い立ち、把握するために追加で書き込みました。
人の言うこと聞かない質なので、自分のことは自分でしか管理できません。
ぼかしのかかってるとこは、未定なものです。アンコール?なにそれ、です。

個人的にはベートーヴェンの後半と、プロコを急がなければいけません。
プロコは、たぶんお得意な感じなんだけど、ちょっと和音に慣れるまで時間がかかるのと、
1分そこそこなのに技巧的にとても難解です。手の小さいピアノ弾き泣かせな箇所が出てきます。

4月3日公演プログラム分、ちょっと練習期間がタイトなので、
四六時中頭の中で、今日なにを練習するか、なにを明日に残すか、を考えてます。
(量的に一日全部は無理なので)
いつも音が鳴ってますし、あそこはもうちょいこうしよう、とかいつも考えてます。
(時折映像も見えたりするのでけっこう危ない)
こういう状態になってくると、ちょっと前の出来事なんて、もう覚えていません。笑
今日も職場で「本番前のその感じ、いよいよやってきましたね」と笑われました^^;
笑って許して頂けるなんて、本当有り難い職場です。

ピアノのための身体作り, ピアノまわり, , 雑記

リフレッシュタイム

ここんとこ集中し続けててぐあーーーってなっていたので、温泉行ってきました。
いや〜箱根の湯は良いねえ。

星の王子様ミュージアムでまさかの「あれ」を見つけてテンション上がってます。

写真 1

買いました。

選んだお宿がまた良くって、ご飯から温泉から堪能しました。

↓絶品炙り焼き

写真

雨の降る中露天風呂に浸かってぼへーっとしていると、身体の芯から脱力していくのが分かり、いかに普段緊張状態にあるかを痛感します。
普段やっている練習内容やピアノのためのトレーニングは、自分では当たり前の作業だと思っているのでつい忘れがちなのですが、やはり日常的に譜読みし、練習内容をいつも振り返り、技術が落ちないよう精進し続け、そのためにトレーニングに行く、という行動は、一般的なお仕事とは違って、身体に負担もかかるし、そこをちゃんと自覚して、メンテナンスをするのは大事だと思いました。

強羅公園。晴れました。

写真 3

茶室。直前にお茶してしまったので、お抹茶頂けなくて残念。。

写真 4 のコピー

この日は続きでピアノの試弾に伺いました。

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さて、勝手に

先週のバレンタインコンサートが終わって、次は4/3までなにもないので、これから譜読みに専念できます。
ここ最近では珍しい。
楽譜がようやく揃ったとこなので、助かるー。

今回のプログラムの中には過去に演奏したものも入ってるんですけど、
過去の楽譜って、あとから見ると面白いのですよ。
当時は必死なので、なんとか曲を消化しようといろんなこと書いてるのです。
「ぶわぶわした風船みたいに」とか「映画の中のどんくさい人」
とか書いてたりする訳です。笑

2週間頃前からチラシの配布が始まりまして、
そろそろみなさまのお手元に渡っている頃=ここへやってきてくださる方も増加している「はず」。
(あくまで妄想のもとで 笑)
今回の公演はクラシックに馴染みの無い方でも楽しんでもらえるように「世界旅行」というテーマもあり、
お喋りも入れて、進行していく予定です。
なるべく曲に親しんで、クラシックを身近に感じてもらいたいと思ってます。

というわけで、

せっかくなので「4月3日プログラムを勝手に解説」を始めようと思いつきました。
当日もお喋りする予定なのですけど、たぶんちゃんとしたことをベースに喋るので、
ここで書くのは、ちゃんとしたことちょっと、余談たくさん、の割合にしよかなーと思います^^
当日、プログラムを見る前から曲目解説が始まっているなんて、ちょっと斬新!?
(見てくださってる方限定ですが 笑)

なるべく間違ったことを書かないように気をつけますので、
駄文にお付き合いいただけると嬉しいです。きょうはここまで。

お仕事, ピアノまわり, 雑記

製本

音楽屋にとって意外と多くて時間のかかる作業のひとつ「製本」。
ピアノで、伴奏をされる方は特に多いんでは?と思います。

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で、これまたびっくりされるんですが大量消費するものに、サージカルテープ。
ピアノの場合、ページ数が特に多いので、恐らく他の楽器の10倍くらいは消費しているんではと思ってます。(ページ数から推測する比較)
普通のセロハンテープだと、時間が経つにつれ劣化して、過去にやった曲を再び、と言う時にはもうテープならぬ、ただのセロハンと化していることもしばしば。笑
私の場合ですが、製本途中でテープが無くなるのが嫌で、大量にストックしてあります。
防犯グッズよりもサージカルテープです。(嘘

今またコツコツと製本していて、マ○キヨブランドのテープがなくなったのでストックしてあったス○薬局ブランドに変わったのだけど、どうやら製本的にマツ○ヨの方が向いてるらしい、と気づきました。

そして大量にストックのあるス○薬局ブランドのサージカルテープ・・(。-_-。)
しかし、使っていると、ス○薬局の方が伸びが良く(製本には向かないが)医療用としてはス○薬局の方が優っているかもな、と言う結論に至りました。

開発していらっしゃる側も、まさかこんなにマイナーな使われ方をしているとは思ってないでしょうな。
とは言え、では楽譜製本用、と開発したところで、恐らくめちゃくちゃ売れるわけでもなく、その分単価が高くなり、結果安価な医療用を使う、と言うことになりかねないので、こんな一部の人のために開発なんてしないでくださいね。笑
(100円前後だったら、いいな)

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今日はロシア歌曲のレットゥンでした。
レッスンでの話題は、先生の師であるエレーナ・オブラスツォワ氏が亡くなったとのことで、4月に予定されていた公演が無くなるか、追悼公演になるかもしれないというお話でした。
私の師である方々はまだまだお若いので安心(?)ですが、自分の師がいなくなる、というのはどういう心境なのだろうと、いろいろと考えてみました。長くつけばつくほど、その不在感は大きいだろうなぁ、と感じました。もっと、あれもこれも教えてもらえば良かった、と後悔するのかもしれません。改めて、後悔しないようにご存命中に可能な限り吸収し尽くし、それを育てたいと思いました。
ちょっと不謹慎な話になってしまいました。

さて、その訃報を受け、ロシアの声というラジオ番組より先生がインタビューを受けられ、それが活字化されてネット版に公開されてるそうだよ、とおっしゃっていましたので、調べたら出てきました。
こちらでご紹介いたします。
エレーナ・オブラスツォワさん逝去によせて‐日本で「ロシアの魂」を歌い続ける岸本力氏へのインタビュー

記事を拝見し、先生の言葉を通してオブラスツォワ氏の姿をイメージし、それは岸本先生ご自身そのままだなぁ、と先生の音楽に対する厳しさと情熱の根源を知った気がしました。今更ですが、偉大な先生のところへ出入りしているのだな、と実感し、少しでも階段を上がらなければ、と感じました。

余談ですが、レッスンのとき、先生が12月に私の師匠と共演された時のことを熱っぽく語ってらっしゃいました。(←ちなみにこの話のとき、私は風邪でリアルに発熱してました) 

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いやぁ、Y先生はやっぱり上手いね、すばらしい、黒い瞳だったかな、私がね、つい感情が入ってぐわーって行っちゃったらね、Y先生もぐぁーって来たんだよ、ああいうのはなかなかできないね!なにしろ人間的にも素晴らしい方だしね!と興奮気味に話してらっしゃるのを聞きながら、私もはい、そうだと思います、先生は素晴らしいです、と私が言うのも変ですけど、なんてお返事しながら、ああ、私は改めてすごい人を師匠に持っている訳だけど、どうしたらいいのか、到底追いつけないわ、と嬉しいような、道が遠くてくらくらと目眩がするような妙な感覚に陥っていました。笑 

先生はその時恐らく、音楽をやっているものが人生で一度か2度あるかないか、の境地に達してらしたのかもしれないですね。私もいつか、誰かとそんなところへ到達できるんだろうか。若輩者ですが、まだまだがんばります。

ピアノのための身体作り, 雑記

ハンドマッサージ

ハンドマッサージ、と言うのをやっていただきました。

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良い香りのするオイルをつけてから、15分かけて左右の指先から手首まで、丹念にほぐしていただくうちに、不思議と身体までほかほかしてきました。
指先、足先は心臓から遠いので血が通いにくいのと、身体が冷えたりすると内臓を守るために血を身体の中心に集めるため、余計に末端が冷えるのだそうです。(寒い時の凍傷も、この働きから)
末端もだけど、身体の「首」と付くところをほぐすと特に良いそうで、あーなんだか疲れたな、と言う時は首、手首、足首と、あとは肩の関節を動かすだけでずいぶん違うそうですよ。

手のマッサージでしたが、日頃から健康でいるためのいろんな秘訣を教えてもらって、お得な時間でした♪
マッサージ後は血色が良くなって、健康的な見た目の手になりました (*^^*)
男性陣からも「手が白くなって、指輪の映える手になった!」と褒められて、ご満悦です♪
久しぶりに、人から褒められるのって嬉しいな〜って思いました。
なんと言っても手の動きが軽い!
メンテナンスって大事だな、と再確認しました。
今年はより一層健康に気を使いたいと思います。

ネイリっち。さん。
いつも明るくてお話上手^^ とっても素敵な方です。私も元気をもらっています♪