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身体の使い方と構造

と書くとちょっとおおげさな印象ですが、趣味の方やプロ問わず、子どもさんから大人さんまでよくこのお話をします。

まず、身体の大きさは人それぞれ異なり、手の大きさも然り。ピアノの鍵盤の幅も決まっていますので、手の小さい人は不利、と言うことを考えがちです。
が、ちょっと目を凝らして骨格をレントゲンのように透かしてみると(見えるんかい笑)下の写真のように骨は指から手首のところまであることがわかります。
一見大きな手の方には敵わないように感じてしまいますが、手首まで可動すると意識して使えるようになると、大きな手の方に匹敵することも可能です。


この手の話は結構面白いようで、子どもさんでも意外と真剣に聞いてくれます。
先日、小5男子から「どうしたら(演奏が)カタカタならないようになるのか」と質問を受けました。(とてもいい質問!)
彼はエリーゼのために、にハマっています。自分が弾くとガタガタする、と仰る。
これは、つい指の独立などの問題で片付けがちですが、実は筋力も関わってきます。
まず、カタカタする原因のひとつは、指が滑ってしまうから。ピアノが上手になるには早く弾く筋力も大切ですが、同時に”ストップする筋力”もとても重要です。
男の子に説明する場合、サッカーをやっている子が多いので、良いサッカー選手の動きに例えます。
相手からボールを取ろうとするとき、せっかく早く走って追いついても、相手のボールを取るために良いタイミングで急にストップしたり、フェイントをかけないといけないでしょ、せっかく追い付いても、止まれなくてズザザーって滑っちゃったら取れないでしょ。
ピアノもそれと同じで、速い動きと、止まりたいところで止まれる能力が必要なの。それができるようになると、滑らないでちゃんと一音一音大切に弾けるし、カタカタしなくなるよと言うと、スルッと納得して、こちらがやってほしい練習を受け入れてくれます。
必要な筋力をつけるのに、以前アップしたあひるメソッドはなかなか効果的です。(宣伝)
内部の筋力を発達させていきますので、自然に手首のところから指を使えるようになります。
単純な動きなので、真剣に取り組む子と遊びの延長になる子と分かれますが(笑)ぜひあひるさんが上手に回れるように、取り組んでみてください。

このトレーニングによって筋力がついてくると、手に凝りが生じたりします。近く、それをほぐす動画を撮ってアップ(したいな)しようかなと思っています。
気長にお待ちください笑

【あひるメソッド】
https://youtu.be/ENaur1wCR6A
(地味に再生回数伸びております。見てくださってありがとうございます)

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210626 発表会が終了しました

発表会が無事に終わりました。

感染者が増えていた5月末からの延期でしたが、このようなご時世に、無事に開催できたことに感謝です。生徒の皆さま、いらしてくださった保護者の皆さまのご協力のおかげ。

いつもより上手くいった方、緊張して思い通りに行かなかった方、それぞれにいろいろあるかと思いますが、今回たくさん考えた方ほど、次回はまたきっとより成長したステージになると思います。

さまざま経験も人生の一部と思って、楽しく続けていただけたら嬉しいです。

いつもはゲストに来ていただいてますが、今回は私がプチ作曲家のお話コーナーと、エリーゼのために、を弾きました。

みなさま楽しんでいただけましたでしょうか・・笑

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探求するセンス

ひさしぶりに、大野先生のご自宅へ伺いました。
ころなが蔓延し始めてからですから、1年とちょっとぶり。
ずーっと先生方はリモートレッスンで対応してくださっていました。聞きづらいところもあるかもしれませんがいつも真剣に耳を澄まして聞いてくださって、本当に頭が上がりません。

本番会場へ出入りしたり、生徒さんがいらしたり、いろいろな行動パターンがありますので、私が万が一拾って広めてはいけないと、ずっと行動を制限していましたが、最近身辺が落ち着いているので、少し警戒を解き、思い切ってお邪魔してきました。(本心は先生の新しいベーゼンドルファーにつられて…もちろん先生方にもお会いしたく…笑)

ところで。
先生の奏法は日々アップデートされていて、毎回レッスンのたびに新しいことをお伝えくださるので、消化するのが大変です汗
先日もショパンのタッチ、というのを教えていただいたのですが、これまでの常識を覆すというか、なんならもう、ピアノ奏法の根底から見直す必要があると衝撃を受けました。
私も教える立場にありますので、自分が習得したからといって、教えるときに転用して良いのか、とても悩めるほどの違いです。(もちろん門外不出の部分は残して)

先生はほら〜来てよかっただろ〜と笑って、「おれはいつも、どうやったら弾きやすいか模索してきた、その結果だ。自分の感覚をよく聞くんだ。そうすればユキエちゃんが自分を使ってできるもっと良い方法を思いつくかもしれない。それはセンスだよね。」と仰って(記憶ではこんな感じ)
短い言葉でしたがずしーんときました。(同時にレッスンで教える時うるさく喋り続ける自分を恥じた笑)

いつも見てくださるアシスタントの先生方は教え方が素晴らしすぎて、いつも、自分はとてもこんな風には教えられる自信がない、習うので精一杯と思っていましたが、お言葉をいただいて、自分もいつかは言葉を使って人に伝えることを視野に入れなければ、成長できないと思いました。

なんんだか、それ以来やけにいろいろ考えてしまっています。

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ペダルのための足裏トレーニング

レッスンの中でよく質問のある、ペダルの踏みかえについての動画です。踏みかえのタイミングは曲によって異なるので、都度お伝えしますが、ペダルの微調整のために足の筋肉が大切になってきます。

この動画では足裏トレーニングをお伝えしています。(足全体に効果があるよ)

なかなかおうちで一人でトレーニングは難しいかなと思いましたので、ぜひ動画と一緒に試してみてくださいね。

lesson, メントレメソッド, レッスン(教える)

不安は残さない

小さな生徒さんもたくさんきてくださっていますが、大人になって再開されたり、よく弾けているけどもう一歩伸び悩む、という大人の生徒さんもプロアマ問わずきてくださっています。

自分が演奏業とメンタルコントロールの方法を実践しているせいか、レッスン内でも「苦手な箇所は取り去る」ということを徹底している気がします。どんな方にも「不得手な箇所」「テクニック的な不安」はあると思います。
私はそんなに厳しい方ではないと思ってますが(笑)生徒さんが発表会、人前で弾く時など、本番に臨む際の不安要素を一つでも少なくしておきたいと思っていて、そこを追求します(時々しつこくてごめん笑)。
それが本番で安心して弾けることにつながり、結果的にメンタルの安定につながるからです。

生徒さんが「ここ、怖いなって思ってたところが弾けるようになった♩」と言ってらっしゃるのを聞いて、こうあったらいいな、と思ってお伝えしていたことをしっかり受け止めてくださってたのだな〜と心から嬉しくなりました。
皆さんが持っている可能性を引き出せるレッスンができたらいいな、と思っています。
私も生徒さんの個性に向き合うことでたくさんの発見があります。いつもありがとうございます。

lesson, つぶやき, レッスン(教える), 音楽

レッスンについての覚書

最近気づいて、嬉しく思ったことを書きます。
レッスンについてです。
様々な年代の方がいらしてますが、特に責任を覚えて難しく感じるのはお子さんです。ピアノの基礎はもちろん、成長過程の繊細な時期に私と関わることで人格にも影響しうるのではないかなと感じています。変な影響を及ぼしていないか心配になることもありますが・・笑 
楽しくお越し下さっているうちは大丈夫かな、と自分を励ましております。
まあそれは半分冗談ですが (笑) 特に気にかけていることは、身体の成長過程にあるので、体の使い方は私の指導の仕方にかかってくると思っております。

多くのレッスン室では、指がよく動くように、指を鍛えるように、早い段階からよく弾けることに注力していらっしゃるかもしれません。それもとても大事なことですし、難しい曲を弾けるようになればモチベーションのアップにも繋がると思います。
どちらかというと私が大切にしていることに、無駄な力を使わずストレスのない音を出すこと、ピアノを学習する過程で「難しいな」「できなくていやだな」と思われることを排除することがあります。
これらを大切にする原点は、過去に自分が早く弾けるようになりたくて無理な練習や弾き方をし、腱鞘炎を頻発していたこと、あまり物覚えが良くなくて、コンプレックスも持ちながらピアノに向かってきたこともあります。
それでむやみに指を動かさない、手の構造上できるだけ自然な動きでピアノを弾くこと、無駄な力を入れないことなどを伝えています。習得段階では、できるだけハードルと思えるものを潰す、わからないことは都度確認して、苦手なことはできるだけヒョイっと飛び越えられるよう、技術的、音楽理論的に分解してお伝えしております。

こんな背景もあり、もしかすると生徒さんによっては同年代の子よりも曲の消化進行がゆっくりめであったり、なかなか弾いている感覚を感じづらいこともあるかもしれません。私も、自分が信念を持ってやっていることとはいえ、時々は(本当に正しいのかな)と揺らぐことがあるのを感じます。

それが最近レッスン中に、皆さんの音がほとんどストレスなく、リラックスしていて大変綺麗なのに気づきました。
もしかすると、変に知識があって雑念だらけ(笑)の私より透明感があるかもしれません。
これは、生徒さんたちがじっくりと私のレッスンに付き合ってくれて、学んでくれたからだと、親御さんたちがのんびり温かく見守ってくださっていることの賜物だと、感動しました。
教える中で悩みもあった分、自分は間違っていなかったと確信した時のその感動はひとしおでした。

ここまでくれば、ここからもういち段階上がるのは、今までよりもきっと楽しく、少し楽になるかなと感じています。
正直、私が教えていることは即効性のあることではないので、受験やコンクールなどに手っ取り早く対応することは難しいです。
ですが一生音楽やピアノを楽しいと思い、そばに置く、そのために大切な基礎を作るという点では、ここ数年間の試みは今の所正しい、と少し確信が持てました。

今後も音楽が皆様の豊かな人生の助けとなるよう、私も日々皆さんを観察し、その都度必要なことを提供できるように、人間力を磨きたいなと思っています♪

お読みくださりありがとうございます。