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あひるメソッド

「あひるメソッド」のご紹介。
あひるを使ってトレーニングする方法(メソッド)です。
きっかけはロシアピアニズムの大野眞嗣先生のところで教えていただいたトレーニングで、それはとても効果的なのですが初心者にはなかなか難しいので、子供さんでも気軽に楽しくトレーニングに取り組んでもらえないかと考案したものです。ピアノを弾く時の手の形をキープできるようになるという思わぬ副産物がありましたのでご紹介します。お子さんにも楽しんで続けてもらえます。

さそく動画↓ (4分ほどなので観ていただけたら嬉しい)

大野先生に教わったことを、身体の使い方のプロであるメンタルトレーナーの花尾律子先生に解析してもらい、具体的にトレーニングが必要な部分を特定し、身体のメンテナンスをしてもらっている整体師の国井真澄先生にどんな動きが効果的か相談し、殻付きクルミを使ったトレーニング法を考えてもらいました。
(クルミを使った手の運動は認知症予防としても知られていますね♪)
クルミよりも子供の手に収まりやすいものを探した結果、あひるのおもちゃがちょうど良く、かわいいので生徒たちも楽しんで取り組んでくれています。
一年間続けてもらったら思った以上の結果となり、ピアノを習いたての頃に苦戦する手の形が改善されたことから、今回ご紹介してみました。普段あまり使わない部分をトレーニングしていきますので、一度にたくさんやると手がだるくなったりします。ご注意ください。
少しずつ、コツコツやることが大切です。

ピアノだけでなく、ヴァイオリンやその他指を使う楽器に対応することから、友人のヴァイオリニストにこのトレーニングってヴァイオリンにはどう?と確認したところ、いいと思う!と言ってくれて、「それ、あひるメソッドでいいやん!」と若干アルコールの入った状態で名付けられました笑

動画は簡略して喋ってますのでちょっとだけ補足。
動画の中で指先を使わないようにと言っていますが、あひるメソッドを続けることで手の筋肉だけでなく、下腕の筋肉も少しずつですが発達します。下の写真のように動かすポイントが違うと、反応する箇所も異なってくるのですが、指先を動かすと腕の外側が反応するの、分かりますか? 逆に手の中心を動かすと、腕の内側が反応します。内側も同時に鍛えていくことで、より支えがしっかりとしてきて、長時間ピアノを弾いていても疲れにくくなります。ちなみに、よく練習しすぎて「腱鞘炎になってしまった・・」という場合この下腕の外側であることが多いです。指先をうまく使わないと時に弊害も起こる、というわかりやすい事例ではないかと思います。

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手の形やピアノの上達で苦戦されている先生方、ピアノを習得中のお子さんたち、もちろん大人の方でも楽しんで取り組んでいただけたら嬉しいです。できるだけ楽しく練習に取り組んで、末長くピアノを愛好してくださる方が増えますように✨

あひるメソッド、は大野先生のピアノメソッドで習ったことを基にしていますので先生に了承を得てご紹介してます。このお手軽メソッド(笑)で得られることはピアノを弾く上で助けにはなりますが、あくまでほんの爪の先くらいのものです笑
ピアノを弾くことは全身運動で、日々身体の内面と向き合い、より個々に合った効率的な弾き方を模索していくことが大切ですので、もっと掘り下げてみたい、とご興味のある方は私までお尋ねいただくか、大野ピアノメソッドでのお勉強をお勧めいたします♪

そんな大野先生の最近出された本はこちら
「響き」に革命を起こすロシアピアニズム-色彩あふれる演奏を目指して-大野-眞嗣

つぶやき, ピアノ奏法, レッスン(習う), ロシアピアニズム, 雑記, 音楽

「響き」に革命を起こすロシアピアニズム~色彩あふれる演奏を目指して~

現在師事している大野眞嗣先生の著書が発売されました。先生、おめでとうございます。
先生の長年綴られてきたブログをまとめたものです。
アマゾンで予約して届いて早速拝読しておりますが、今更ながら先生の視野の広さ、知識の深さに感銘を受けながら進めています。
発売開始前からアマゾンでベストセラーとなり、増版も決定したそうです。
読みながら、これは専門家だけでなく、ぜひ音楽を愛好するみなさまに読んでいただきたいな、と感じました。コンサートを聴く視点(?)が変わると思います。

冒頭数ページを読んだところで、ここにあえて付け加えるなら(←なんて恐れ多い!)・・ピアノの蓋は全開であるべき、と記載していただけたら・・と伴奏ピアニストとして感じました。先生のご本はピアノのソロを前提としていて、ソロでは全開が当たり前のことなのでその前提で書かれており記載はありせんが、ピアノは全開の状態で、ピアノの能力を最大限に発揮するのです。
特に声楽の方などで蓋は最小のピンか、半開を望まれる方が今だに多く、やはり声が負ける、など(思い込みの場合が多いと思いますが・・)の危惧もあろうから理解をしたいとは思うのです。
ですが、ピアノの立場ですと、半開と全開では、間を読むことのできる早さが全然変わってきて(体感で1秒くらいに感じる怖)、ソリストとのコンタクトの取りやすさが格段に変わってくるのです。
蓋を開けた状態では、半開に比べてソリストの息づかいというか、気というか・・うまく表現できないのですが、そういった音楽を絡めて進める上で大切な要素を察知する早さが全然変わってくるのです。
アンサンブルですから、これによって音楽の隙間ができにくくなる=演奏の密度が変わってくることはお分かりいただけると思います。
もちろん、先生が書かれている倍音を持っているピアニストであれば、それをフルに活用することができますし、倍音を含んだピアノの音と、倍音を多く含む弦、管、歌とミックスして相乗効果でより良い演奏になることは、ご想像いただけるのでは、と思います。

音量が怖いのであれば、伴奏を主として活動してらっしゃるピアニストであれば、コントロールは確実にしてくれるはずですし、そして、意外と知られていないようですが、ピアノの蓋は反響板になり、そこから出るピアノの音とソリストの音がミックスして客席により届くようになります✨
ですので、ぜひともピアノ蓋を恐れず、利用するつもりで信頼してピアノに委ねてほしいな♪

・・と先生の著書に便乗して日頃から感じていたことを吐露してみました 爆

話はずいぶんそれてしまいましたが、とにかく倍音素晴らしい、ビバ倍音 笑

そんなわけで、多くの方にきっと衝撃を与える本、ぜひお手に取ってみてください。

「響き」に革命を起こすロシアピアニズム~色彩あふれる演奏を目指して~
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つぶやき, メントレメソッド, 雑記

しめくくりに

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2018年がそろそろ終わりますね。

さ、

て、

締めくくりにたまには、メンタルトレーニングの先生っぽいことを書こうかと思うんですけど(笑)先日興味深い光景を見ました。
テレビはほとんど見ないんですがお昼の時に15~20分くらいつけたりしてます。(大晦日のガキ使はみるよ!)
バラエティ番組でクイズ王と、頭脳派の芸人Aさん(名前が出てこない)のクイズ対決のコーナーで、以前勝負した時は芸人さん(Aさんとします)の方が負けたらしく、クイズ開始前からAさんは顔色が緊張してこわばっていて、始まる前からこちらが負けそうだな〜と思いました。反してクイズ王の方は「楽しみです!」とリラックスした様子でした。
そしたらクイズ王が途中いくつかミスをして、Aさんが追いつく場面がありまして、すると急にAさんの顔から緊張が解けて覇気が戻ってきて、いっときクイズ王に追いつきました。結果は僅差でクイズ王が逃げ切ったのですけど、いい勝負で面白かったです。分析好きなのでAさんの表情の変化がとても興味深かったです。きっととっても真面目な方なんでしょうね〜
フォローするならAさんもほんのわずか反応が遅いくらいで知識としては互角な印象を受けました。
(普段人と会話してる時はこんな分析してませんので悪しからず…)

よくコンクールでは「最初の1音で分かる、決まる」なんて言われますけど、そのくらい、始める前のメンタルを作ることが大切なんだな〜と改めて再確認する場面でした。実力が互角であれば、リラックスしている方がいいパフォーマンスができる、ということがよくわかりました。

と、小ネタを書いたところで振り返りですけど、
今年は自分の基礎固めに集中しようということで、ここ数年課題にしているモーツァルトに集中して取り組んでみたり、身体の使い方、基礎練習を見直したりして過ごしました。モーツァルトしか弾いていないという期間もあり、こんな贅沢な時はこの先もうないかも、というくらいじっくり取り組むことができました(*^^*)
そのために本番の数を調整したため、お断りを差し上げたものについては有難い反面、申し訳なく思っております。
おかげさまで演奏活動を続けていくための基盤がまた少し固められたかな、と思っています。(思いたい)
まだまだ勉強中ですが、2019年もどうぞよろしくお願いいたします。

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忘年会

11月の記憶がありませんが、気づいたら師走でした。

中学の頃の一部の気の合う同級生たちで時々飲みます。先日は忘年会でした。
仕事柄、年齢はぼんやりさせとくくらいがちょうどいいよと言われるので、あまり言わないのですが、ざっくり言うと辰年です笑
中堅といわれる頃合い、みんなそれぞれの分野で、そこそこ地位を獲得して頑張っています。
話の流れで、最近東京へレッスンに通っている、と言ったら、びっくりされました。
どうも、プロとしてやってるのに、教えてるのに、まだレッスン通う必要があるの?というニュアンスらしいのですが、
私の大学の頃からの師匠山下先生が「どんどん新しいことを取り入れていかないと」「柔軟な姿勢で」と常に言ってましたので、私も時代に置いていかれないよう必死でついていってるくらいな感覚です。
「会社で、新しいシステムが導入されたら研修して必死で覚えないと仕事できないでしょ、そんなもんだよ」
と言ったら確かに、と納得してもらえました笑

演奏する立場としても、教える側としても、一年一年アップデートしていっています。
2018年、控えめにして、ゆったり過ごすつもりでしたが、なんだかんだと盛りだくさんでした。
2019年も、頭を柔らかくして、色々吸収したいな。
あとそろそろヨーロッパの空気を吸いに行きたいです。

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考えるのは楽しい

どうも、暇さえあれば身体の使い方のことばっかり考えています。
奏法研究は楽しいです。
なにがいいかって、自分を実験台にしてすぐ試せて、誰にも迷惑かけないところ!
色々試してみて、時々身体を痛めては整体の先生のところへ走って行って治してもらいます(^^;)
うち、小山文榮ピアノレッスン室って名前がついてますが、そろそろ奏法研究所とか名前を変えようかなと思うくらいです笑
が、本業はピアノ弾きなので、あまり逸れないようにしたいと思います笑

大野眞嗣先生のところへレッスンに通い始めて一年になりました。
伺う度に、いつも教えてくださる光賀先生が「新しい奏法がみつかりまして」とうきうきした様子で教えてくださるので(笑)教わる側も気が抜けません。。
その場でなんとなく、落とし込んで、そのあとメンタルトレーニングの花尾先生(←身体の使い方のプロ!)のところへ持ち帰り、必要な筋肉や、無駄な力の抜き方を一緒に解明してもらい、腑に落とし込む、ということをこのところ自分の中でのルーティンとしています。

さて、今回ロシアピアニズムレッスンで教わってきたことを早速、先日のメントレレッスンで一緒に考えていただき、どうやら第一関節を曲げないように弾くと良さそう、とたどり着きました。第一関節を曲げないで弾くのは、これまでのピアノ奏法の常識を覆す勢いのことなので、とても難しい。試しにセロハンテープを貼ってみよう、と花尾先生の発案で貼ってみた。
(大野先生のメソッドの内容については私の稚拙な文よりもこちらを☆ 大野眞嗣 ロシアピアニズムをつぶやく)

↓貼って弾いてみる(先生が剥がすことを考えないで貼ったので、後が大変だった笑)
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すると、音が1音目から変わってびっくり。
先生が「小山さんの頭の中が見えるようです!」というので、透視されているようで怖いですが(笑)そのくらい、私のやりたいことが明確に音に現れる効果が出たということで、鍵は第一関節というのがわかりました。

だが、練習のたびにテープを貼るのは面倒。
なにか、カポッとはめられるような器具はないかなと百均へ行って物色。
イメージはお裁縫の時の指ぬきでしたが、これはサイズが合わなくて除外。
↓こうしたい
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ダメですね、ちょっとでもスポ根感を和らげたくてハートをつけてみましたが、全然ダメ
いっそ「根性」とでも書いた方が良かったです

とにかく百均をくるくる回った末、マジックテープと、タピオカ用ストロー(笑)を買って、さっそく家で内職。
考えてみたらマジックテープは、凸凹を一枚につなげるのがとっても面倒であっさり断念
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↓使えたのはタピオカ用ストロー!これはとても具合がいい
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↓フィット感(太さ)も指が曲がらないように固定できる硬さもgood! タピオカ流行っててよかった〜〜笑
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(撮影者、母 足そっくり遺伝子の不思議)

だがこれ、意外と締め付けるのでこのまま弾いていると血が止まりそうです。。
ちょっと惜しいな・・・でもありがとうタピオカ!

ここで書いていることはあくまで、教えていただいたことを私なりの解釈で書いていますので、興味はあるけどよくわからない、という場合はレッスンに来ていただけましたら嬉しいです♪(宣伝)
現在は本番でベストな状態でパフォーマンスするためのメンタルトレーニングレッスンと、ここ数年かけて私なりに開拓してきました奏法、テクニックの向上のための方法をお教えすることができます。大野先生のメソッドは習得中ですので、早く消化してお伝えできるようになるよう、まだまだ頑張ります(*^^*)

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★関東でのレッスンのお知らせ★

関東でのレッスン生募集を開始したいと思います。
現在は岐阜のレッスンがメインですので、
関東でのレッスンは不定期の単発レッスンのみ対応いたします。
スタジオをお借りいただく場合一律1,000円引きといたします。(学生割引も適用)

レッスン内容
・メンタルトレーニングレッスン(楽器不問) 60分6,000円、90分10,000円
・ピアノレッスン(当面は出張のみ) 60分7,000円、90分10,000円 120分13,000円

初回レッスンは60分4,000円です。
25歳以下の学生さんは全てのレッスンで1,000円引きです。

メンタルトレーニングレッスンはカウンセリングがメインで演奏も見ます。
私がお伝えしているメンタルトレーニングレッスンは私も師事している花尾律子先生オリジナルのメソッドで、先生ご自身はドイツでメンタルトレーニングを学ばれたものを、音楽家向けにレッスンされています。メンタル面だけでなく、本番のメンタルを真から支えるための演奏技術、構築力、体力づくり、メンテナンス、練習の仕方まで多角的に向上させていきます。私はアンサンブルピアニストですので、楽器の方の場合はレッスン中に合わせながらアンサンブルを見させていただくことも可能です。

ピアノレッスンの場合は、ご自身でスタジオを借りていただくか、ご自宅へ伺います。
・レッスン可能な練習室
音楽練習場オトレン
他にご希望の場所がありましたらお申し出ください。
関東にはたくさん優秀な先生がいらっしゃると思いますが、私の場合は個々の身体に合わせたベストな奏法を、生徒さんの姿勢を見ながら一緒に探っていくことを大切にしております。特に小柄で不安のある方お試しください。
音楽の基礎は学んで来ており、目指す演奏も知っていて、自分で勉強することもできるがなんとなく伸び悩んでいる上級アマチュア〜プロの方など、テクニック、音楽性の面で根底から変わると定評があり、定期的に通ってくださっています。
もちろんメンタル面でもサポートいたします。

お子さんのレッスンは今のところ予定はありませんが、奏法、脱力などお困りでご要望があれば対応いたします。一度お問い合わせください。

上記レッスンのいずれも、演奏する上で身体の痛みなどお持ちの方には有効です。
月に数日間東京へ行きますので、まずはお気軽にお問い合わせください。

講師プロフィール

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なんと

まさかの、レッスンだと思っていたら日にちを間違えていた件・・
先日誕生日で、年が一つ増えたのですが、そそっかしいのはなかなか治りません。

写真は全然関係ないですが、先日の誕生日で母がお祝いしてくれたケーキ屋さんです

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というわけで時間が空いたので久しぶりに投稿をと思いました。(←もっと書こう
ちょっと長くなりましたので、適当に流してお読みください
書くことはたくさんたくさん貯めてあるのですが(笑) 最近の大きな出来事は大野眞嗣先生の門下生発表会に出させていただいたこと!
とても緊張しましたが、先生が、「お祭りみたいなもんだよ」とおっしゃる通り、次々といろんな個性のピアニストさんが登場し演奏されるのを「聞くのは」楽しかったです✨ 自分の時はめちゃ集中してました笑

バタバタの会場で偶然お会いできた講師の比嘉先生と撮っていただけました
お忙しいのにありがとうございました!

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以前セミナーで知り合った、少し年上でとても尊敬しているピアニストさんがいて、先日その方から一度会って話したい、とお誘いを受けお茶をしてきました。
会えばお話はするけど、大変できる方で普段とてもお忙しいので、個人的に会ってお茶するなどこれまでなかったのですが、私も一度お話ししてみたいと思っていたので嬉しいお誘いでした。
どんなご用件かと思ったら、前に聞いた私の演奏に興味を持ってくださり、受けているレッスンなどについて知りたいとのこと。そう言われてみて改めて、私自身が今の状態に至る経緯を振り返ったのでした。

今持っている、私が音楽をする上で大事にしていることは、やはり大学の時からの師匠山下勝先生の影響が大きく(←本人が聞いたら嫌がりそう笑)、良い音楽家として、音楽、音とは、演奏活動を続けるに大事なことは、全般を徹底的に伝えられ(しかし師匠は天才なので、愚弟子は消化できなかった笑)→メンタルの強化のためについた花尾律子先生から、本当の意味でメンタルを強化するには演奏技術の向上が大切だと、演奏の基礎、音、奏法を根気よく修正し続けていただき→そろそろ自分のできることも限界かも、と思っていたところへ、大野眞嗣先生とご縁があって、これまでの奏法と全く異なるアプローチでの奏法を教えていただいてもうすぐ一年になるところ。

もっとも、この他にも影響を受けたたくさんの方や先生方の存在があって、ほんの数行で表せることではないのですが、大まかだとこんな感じ。
この中で一番大きかったポイントは、ある時山下先生から、もうレッスンなど来ていてはいけない、と言われたこと。
自分で考えて、弾かなければならない、必要なことは楽譜に全て書いてある(←とは学生の頃からXX年言われ続けたことですが笑)、と言って、突き放されたこと。先生を大変信頼していた私は、ええ〜〜ひどい!さびしい!と言いつつも(笑)頑固な私がその時は妙に納得して、離れました。(今でも飲みの席にはお付き合いくださる気さくな大恩師です)
花尾先生と並行してレッスンに行っていたので、2~3年はメンタルトレーニングレッスンのみになり、その間に花尾先生から私が自立してやっていく上で必要な技術、演奏の構築力、テンポ感、練習の仕方、体力づくりまで弱点を徹底的に強化していただきました笑
この期間は、これまで長いことピアノを弾いてきたけど、一番濃くて、伸び率の高い時期だったと思います。先生はフルーティストなので、音量のコントロール(←フルートにとって絶対!)、ダイナミクスの作り方、掛け合いなど質の高いフルートアンサンブルのためにずいぶん鍛えていただきました。まだまだですが。

小柄で骨もあまり太くないので、大きな動きなどはどうしても技術的に不得手で、その点を心配のないレベルにするにはなかなか難しく、でも一般的に依頼のくる曲程度のテクニックの難度は自分で消化できるようになっていたので、このまま、不得手な曲が来たら時々大変な思いをしながらもなんとかしていくのかな〜、でもちょっとしんどいかもとぼんやり思っていたところへ、たまたま(本当に絶妙なタイミング笑)大野先生とのご縁をいただき、大野先生のメソッド(←日々アップデート中なので気が抜けない!)によって、倍音をたくさん含む、より豊かな響きを持つ音を出すためのテクニックを教えていただきました。技術の向上のためのアプローチではなかったのですが、結果今では技術の面でもまた一段と楽になりました。

そんなこんなを経た今の自分の演奏が、他の、しかも素晴らしい方だなぁ、と思っていた方のお耳におっと止まるようになったとは、とても嬉しかったです。音楽はもちろん地道な努力ありきですが、たくさんの好奇心と、それから現状維持でなく、常にもうちょっと、もうちょっとと欲し続ける欲張りな姿勢も必要かもしれません。ほんのちょっとずつ、欲を出していくと、自分の最低ラインが数ミリずつでも底上げして行って、そうすると見えてくる光景、引っかかってくる物や人が変わってくるかも。
私は決して英才教育でも出来の良い生徒でもなかったので、普通の、努力を続けてらっしゃる方ならきっともっとスマートに変われるんじゃないかな〜と思います✨

今年の初めに他界した白わんこの若かりし頃(*^^*)
私が人生の半分くらい苦楽を共にした子です。

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体重コントロール

妙齢になってきまして(笑)普段あまりこういうデリケートなことは書かないのですが、
大野先生がたまたまこんな記事を上げていらしたので。
大野眞嗣ロシアピアニズムをつぶやくより*3キロ減ると*

以前、私は本番の前になると食欲が落ちて食べられなくなり、本番までに2〜3kg落ちることが多々ありました。(結構深刻)
早いと二週間くらい前からピリピリし始めて、ほとんど食べなくなり、家族が気を使うようになり(ごめん…)練習過多になり、(食)摂取量が減る + (運動)消費量が増える。なので、体重も落ちますね。ステージに上がる頃にはげっそりして周りから心配されることも。

で、それを相談していたところ、メンタルトレーニングの花尾先生から一言「体重が落ちると音も痩せるよ、ちゃんと食べましょう」。
メンタルトレーニング、という言葉から偏ったイメージを持たれがちですが、花尾先生のメンタルメソッドを簡単に説明しますと、メンタルを整える大事な要素の一つに、演奏の底上げもしていくことも含まれるので、これも重要なアドバイスのうちです。
そうは言っても、そもそも練習時間を確保するために食事の時間が惜しくて、食欲が落ちていくので、そんなに簡単に食べられない!笑
でもその時に、こんな生活を10年後も続けているんだろうか?と考えたら、とても不健康な気がしました←単純なのはいいところ
心身ともに健全な音を、と常に言われていましたので、私なりに頑張って食事をなんとか摂るようにし、実は白米が苦手なのですが、アスリートも体重維持のために炭水化物を摂取すると聞いて、ご飯の量を2.5倍くらいに増やしました。(ご飯党の方すみません。。)
最初の頃は数百g〜1kgの増減に一喜一憂していましたが、最終的に3kg増えて体重が安定するまでに1〜2年くらいでしょうか、今では本番前もちゃんとご飯を食べるようになりましたし、体重も落ちなくなりました。

減らすことにお悩みの方には大変恐縮な内容なのですが、以前柔道か、レスリングだったかな?の方が体重を減らすより、増やす方が大変、というようなことをインタビュー記事で答えていらして、なかなか苦しい作業でした。

ちなみに、朗報、と言っていいのかわかりませんが、筋肉と脂肪では筋肉の方が重いので、体重自体はあまり重要でなく、脂肪を筋肉に変えていくことで全身はすっきりしますが、体重はかえって増える、というケースもあります。

実は、最近同年代の生徒さんで身体づくりのためのある実験をして(あくまでピアノのためです)、おもしろい結果が出ましたので、その話はまた後日書きたいと思います。

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ショパンのエチュード

「大野眞嗣 ロシアピアニズムをつぶやく」よりショパンのエチュード ←クリックプリーズ!

私、学生の頃スタミナがなくてショパンのエチュード一曲まともに弾けなかったのです。
その頃は技術的なことかな、とか体力ないからかなと思っていたのですが、これを拝読してそうなのか〜と納得。
普通のエチュードの弾き方では弾けないのですね・・汗

昨日はレッスンに伺ってきましたが、早速この奏法を教えてくださいました✨
この記事ではショパンの、となっていますが、モーツァルトにも使えるよと教えていただき、
早速今持っているモーツァルトのソナタで試したところ、音色が一気に明るくなりました。
いくつかコツが必要で、色々気をつけることはありますが、打鍵と発音のタイムラグがなくなり、一気に弾きやすくなりました⤴︎
ちょうどモーツァルトのコンチェルトの伴奏譜が来ているので(←大変 汗)早速実践してみようと思います。
毎回、先生が長年かけてコツコツと解明されてきたことを惜しげも無く教えてくださるのです。本当に有り難いなぁと思います。

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リンクの追加

お世話になっております大野眞嗣先生のブログ(←めっちゃためになる)リンクしていいよ、と快諾いただきましたので、貼らせていただきました。
ロシアピアニズムをつぶやく、としてらっしゃいますが、音楽を追求する上で大切なこと、人としてあるべきこともたくさん触れてらっしゃるので(だから人間性も大事だなぁって思います)、うちへ来てくださっている上級の生徒さんには特に参考にしていただけることも多いのではと思います。初級、中級の生徒さん方にはレッスンの中でお伝えしていくよう努めております。
先生の書かれることにはいつも納得することばかりですので、こちらを読んでいただければ、私の音楽に対する方針、考え方も感じていただけるのでは、と思っております。
先生の文章は簡潔でわかりやすく、読みやすいので是非ご覧になってみてくださいね✨ 過去記事からも個人的に覚えておきたいことをこちらでご紹介していきたいと思います♪